「部下やアルバイトに対して何度も同じことを教えているのに、一向にできるようにならない」というような嘆き節がよく聞かれますが、果たしてそれは、すべてが「教わる側」の責任なのでしょうか。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、「教える」と「伝える」の根本的な違いを挙げるとともに、多くの「教える側」の人がただ「伝えるだけ」の状態で終わってしまっているという事実を記しています。
「教える」とは、相手をできるようにさせること!
「何度も言ってるんですが……」
「言ったんですけど、やらないんです」
なんて言葉をよく店長さんから聞きます。時には、社長さんからも聞くこともあります。でも、これって、教えることの本質を理解してないって現れなんですよね!
「教える」というのは、相手をできるようにさせることであって、相手ができるようになってないのであれば、それは、「伝えた」に過ぎないということです!
この、伝えた状態に過ぎないことが、飲食店の現場ではたくさん起こっています。
- 出迎えのときは、必ず、お客様の近くまで迎えに行こうって決めているのにできない
- この商品を提供した時には、この商品の特徴や食べ方を説明しようって決めたのにできない
- 皆の前で、理念、クレドを説明できるようにしようって言っていたのにできない
- この商品は高さを出そうって言っているのにらできない
などなど、こんな感じで「できないんです」と店長が言うことがすごく多い。でも、これらのことって、繰り返し何度も何度も練習させたり、何度も何度も、注意すれば誰でもできること。
つまり、「教える」、相手をできるようにさせるには、反復練習がすごく大事で、それと併せて、常にできているかどうかをチェックして、できるまで常に見るということが大切なのです。
でも、教える側は、これが面倒!だから、多くの人が、伝えた状態で終わってしまうのです。
さて、みなさんは、きちんと「教える」ことができていますか?
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