山口敏太郎のサイバーアトランティア ~世界の陰謀・オカルトの真実

山口敏太郎のサイバーアトランティア
~世界の陰謀・オカルトの真実

  • オカルト情報・陰謀論の真贋を見分ける力がつく
  • テレビや雑誌に載らない過激な裏情報が読める
  • 直接メールでメッセージや質問を送れる
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今の世の中、かなり大量なオカルト情報が氾濫しているように思えるのですが。

そうですね、オカルトと現実がすごく交錯している時代になっちゃったなと思いますね。たとえば人工ウイルスによるバイオテロなんていうものは、昔はあくまでも都市伝説として語られていたんですが、最近韓国の学者が「新型インフルエンザは明らかに人の手が加わったものだ」というような研究発表をリリースしたり、薬剤メーカーが自分たちでウイルスを作ってばら撒いて、それに効くワクチンを売るといったマッチポンプ方式でやっているという話があったり。ちなみにこの話はテレビ番組でご一緒したある超大物芸能人の方が、カメラが回っていない時にこっそり教えてくれたんですけど。とにかく、これまで「それは都市伝説でしょ」とか「陰謀論ですよね」なんて言ってたことが、現実としてある、みたいな感じですかね。

最近でも、フランスの原発が誤作動するようにサイバー攻撃で狙われているんですけど、どうもアジアからアタックされているという話です。北朝鮮の特殊部隊の中にサイバー部隊というのがあるらしいんですが、彼らは中国共産党からの依頼を受けて、そのスキルを教えていると。だからそういう連中がアタックしているという可能性はありますよね。

そういったことを、単なる陰謀論だとか都市伝説として切り捨てる流れもあるのですが、中には「陰謀論で切り捨てることのほうが危ないんじゃないか」「本気でそこまでやっちゃう奴らがいるんじゃないか」っていうような、現実と空想の境目が分からなくなっている時代だと僕は思っています。そして、そういう時代をきちんと切り取っていくというのが僕の仕事だと思っています。

山口敏太郎さん

なるほど。山口さんは「オカルト情報の中には、本物とフェイクがある」という立場をとられていますが、ウソのオカルト情報を意図的に流す団体というものは存在するんでしょうか?

○ー(編集部注:老舗オカルト雑誌)です。○ーとか東スポが書いてるのは基本的に“ネタ”じゃないですか。僕ら大人はネタだと思って読んでるわけですから、○ーの言ってることを事実だと思わないでしょう?東スポに載ってることだって、これシャレだなと思うじゃないですか。

事実、東スポは「シャレだよー」っていう態度を明確にしてシャレやってるんですよ。ところが○ーは「ガチだよ」って言ってシャレ=ウソを言ってるんです。シャレだと言ってシャレ、ガチだと言ってシャレ=ウソ、この差ってすごく大きいことなんですよね。社会経験のない高校生や大学生の中の純粋な子は、○ーが言ってることを信じちゃったりするんですよね。「地球は爬虫類型人間に支配されてる」とか。それまでずーっと勉強してきて、大学受かって東京出てきて、○ーのそんな記事を読んで愕然としちゃって「これは戦わなければ!●●●●●●入って、A原S晃のもとで頑張ろう!」みたくなっちゃうわけですよ。

僕は「これもう全部インチキです!」ってスタンスでやってる分にはいいと思うんですよね。○ーだって「これウソだよーん!」って言いきってやれば、大爆笑ですよ。笑えるじゃないですか。事実、東スポなんて最初っからウソだって本人たちも言ってますし、僕も東スポからコメント求められた時には、ツッコミ待ちですっていうふうに言ってるんです。「どんどんボケるから、みんなつっこんでね」っていうふうに。たとえば明らかに粘土で作ってあるような宇宙人の死体の写真に対してコメントを求められた時は、「宇宙人、育児放棄か!?」なんて出すんですが、そうするとみんな、「敏太郎さん、今回のボケ、甘かったですよ」とか「超おもしろかったです!」なんていろんなレスが入るわけです。僕はそれがオカルトの一番健康的なやり方だと思うんですね。

さらに言えば、オカルトっていうのは、ガチでやるとすれば95%、いや下手すれば99%くらいがフェイクで、残りの1%の中にこそ本物のミステリーがあると思っています。安易なミステリーはいらないんです。

では、誰でも知っているけれども実はフェイクだったというオカルト情報というのは?

宇宙人の解剖ビデオはフェイクです。あれはもう「フェイクだ」って名乗り出ている人がいます。あとは、森の中を歩いているビッグフットがカメラ目線で振り返る、通称「パターソンフィルム」、あれもフェイクですね。着ぐるみに入っていた人がギャラもらえなかったってことでクレームをつけてバレました。ギャラったってそんなに高くなかったはずですよ。日本円にしてたったの数万円。それをケチったばっかりにカミングアウトされてしまったんですね。

だからと言ってビッグフットの全部が全部ウソっていうわけではなくて、どこからか逃げ出したオランウータンやチンパンジーが野生化してるという可能性はあります。帰化生物としてのビックフットはいるかもしれないけれど、パターソンフィルムというのはインチキだったと。

ネッシーも、潜水艦の模型にヘビのおもちゃをつけた、俗にいう「外科医の写真」はインチキという話は有名ですよね。そもそもあれを撮った人は「外科医」ではなくて「産婦人科医」であって、そこからすでに誤訳は始まってるんですけど。でも、このネッシーの写真はフェイクだけど、それ以外にも明らかに巨大生物らしきものが写っている写真もあるんですよ。ただ、ネス湖に関しては巨大な鮭のような魚が生息していますから、それが群れて泳いでいるのが巨大生物に見えてしまった可能性もあります。

ビッグフットが逃げた猿だったり、ネッシーがでかい鮭の群れだったりと、意外に地味なんですよ。ツチノコなんかは数万匹に一匹くらい出るような、ヘビの突然変異でしょうね。つまり、何かそこに真実はあるんだけれど、ウソの部分がかなり多いということですね。だからそのウソを切り捨てて、1%の真実をえぐり出すのも僕の仕事かなあと思っています。

サンプル号を拝見すると、ユリ・ゲラーさんは海外では超能力者じゃなくて手品師として紹介されているということなんですが。

イギリス人とかアメリカ人にユリ・ゲラーのことを聞いてみれば、「あ、マジシャンでしょ彼」って言うと思いますよ。彼はマジシャンであって、超能力者じゃないって。欧米でも手品師として有名らしいです。僕らがマリックさんを見ているみたいな感じですかね。

では、彼が超能力で油田を掘ったというエピソードもあるのですが、あれはフェイクでしょうか?

フェイクだと思います。もしそんなことができるんだったら、なぜ3.11を予言してくれなかったんだと。そもそも彼が得意のスプーン曲げなんて誰でもできますからね。“長野曲げ”っていう、長野県に多い流派なんですけど、もう長野県の伝統芸能みたくなってますよ、ひゅっとすぐに曲がりますから。単なる技術なんです。練習すれば誰でも曲がりますから。タイミングと、てこの原理を勉強すれば誰でもできます。

そういうフェイクだらけの情報の中に、本物はないのかと調べていくと、あるにはあるんですよ。でも、ほんのわずかな事例しかないんです。たとえば初期のG保I子は、トリックなしでいろんなことをたしかに当てていたんです。それがお金が儲かるようになって有名になると消えていくのか、最期のほうはトリック使ってました。やっぱり神仏に取り上げられちゃうのかな?あるいは心が曇っちゃうのかもしれない。

これまでに山口さんが触れたオカルト情報の中で、思わず笑ってしまったようなことがあったら教えてください。

それはスティーブ・ジョブズ伝説ですよ。お墓がスケルトンだとか、アップルやipadの形をしてる墓石だとか、いくら商売人でもそこまではやらんだろうって(笑)。でも彼だったら自分の死すら商売にするんじゃないかって、世界中の人たちに思われちゃうジョブズの偉大さっていうか、ビジネスマンとしての腕の良さがそういう伝説を生むのかなと思いますよ。iPhone4SだってホントはiPhone5だったのに、for Steveということで4Sになったっていう説があったり。

あとは、実は彼はとっくに亡くなっていたんだけれど、本人たっての希望で4Sの発売時期にあわせて死を発表したという説。つまりものすごいプレゼンテーション、PRなんですよ。自分の死を利用してまでも自社の製品を売り出す、ビジネスの鬼だったという都市伝説が流れている。死の時期をずらすって、武田信玄じゃないんだから。すごいなこの人はと。

こういう話は荒唐無稽なのかもしれないけども、私はそれを信じさせてしまうジョブズのすごさを感じましたね。笑っちゃうと同時に、世界中の人に愛されたんだなこの人はっていうような、彼の偉大さみたいなものが伝わってきて。笑っちゃうけどすごい都市伝説っていう感じがしますね。

「くらしのこと」HP

メルマガでもたくさんのオカルト情報を取り上げていただけるとのことですが、読者の方にメッセージをお願いします。

テレビとかラジオなどの表のメディアに流れてない情報をどんどん出していきたいですね。とりあえず受身の取れないバックドロップを仕掛けたいというか。かといって、妄信的な陰謀論は嫌いなので、あくまで都市伝説というリスクヘッジをしながら聞いていただいて、そのうち何%か真実が含まれていると思って読んでいただきたい。

何から何まで否定する全否定論者もバカだけど、近所の子どもがこけて泣いてるのも、おばあちゃんが骨を折ったのも、何から何まで陰謀、陰謀みたいなこと言ってるときりがないし、ちょっとしんどいかなと。これはあくまで僕の考え方なんですけどね。ちょうどいいバランスを取りながらやってくんで、そういった部分を楽しんでもらえれば幸いかなと思います。

それから、こんな情報聞きましたとか、こんな記事を書いてくださいとか、感想とか、送ってくれればそれを掲載したりお返事することはやぶさかではないので、ばんばんアップロードしていきます。全部目を通しますので、送ってきてくだされば、交流はどんどんしますよ。

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山口敏太郎さんプロフィール

1966年生まれ、徳島県出身。作家・妖怪研究家・超常現象研究家。大卒後、日本通運勤務を経て現職。不思議分野において本格的な解説ができる作家であり、オカルト研究家である。テレビ・ラジオ出演が多く、TBS「クマグス」、テレビ東京「おはスタ」、日本テレビ「ラジかるッ」、テレビ朝日「TVタックル」などで活躍。著書多数。

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