1000円の衝撃。なぜ流行は「チープカシオ」を二度も選んだのか?

 

チープカシオは流行るべくして流行っていた

そんな「レトロフューチャー」の潮流の中で、感度の鋭い若者たちが見つけたものが「チープカシオ」。

映画「バック・トゥ…」でM・J・フォックスが劇中に付けてた時計の後継機「CA-53W」

初期段階で流行発信した方々は、「あれ?これでいいじゃん!」とホームセンターで見つけたのかそれは定かじゃありませんが、レトロフューチャーのトレンドを体感的にでも理解しており、「レトロだけど未来志向のデザインがオシャレ!」という感覚でチープカシオを発掘したのです。

電卓の他、電話番号を最大25件メモリーできる「DBC-611G」

「タフだから流行してる」

「Gショックと同レベルの機能性を持っているのに安いから流行ってる」

「かわいいから」

「何にでも合うから流行っている」

などとテキトーに書き連ねたサイトやブログが散見されますが・・・きちんと流行を見れば「チープカシオ」は理屈通りに、評価されるべくして評価され、市場に需要を生み出しているのです。

また時計視点から語ってしまいましたが、時計もファッションもデザインの流行はリンクするもの。

チープカシオを見て「ノームコア」(※編集部注:「超・普通」、normal+hardcoreを合体して略した造語)を連想した人は鋭いです。

ああいった「普通の時計」が評価されるのは、ノームコアの影響もあるでしょう。

今のトレンドが純粋な「フューチャー」デザインではなく、誰もが馴染み深い「レトロフューチャー」となっているのも「ノームコア」の一潮流だと認識するのが自然ですね。

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