FOMCで歴史的な0.75％の超大幅利上げも市場は既に織り込み済み、テクノロジー株主導で反発。22年末の予想は3.4％で先行きは不透明＝Team xoxo

買い戻しはテクノロジー株が主導

米国株の上昇は、新規買いというよりも買い戻しが主導した。内需比率の高いNYダウの上昇が1.0％なのに対し、テクノロジー比率の高いナスダックは2.5％高と上げを主導した。AMD、エヌビディアなど主力半導体関連株は高いが、半導体指数のSOXは1.7％と上げ幅は比較的小さい。

主力IT株で構成されるNYFANG＋指数※は3.6％高と大幅高。

※フェイスブック、アップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル、アリババ、バイドゥ、エヌビディア、テスラ、ツイッター

セクター別では、一般消費財が＋3.02％、コミュニケーションサービスが＋2.36％。他方、エネルギーが2.12％安と唯一下落。個別では、ボーイング(BA)が、向こう数週間のうちに787型機のデリバリーが再開されるとの報道を受け＋9.46％。ボーイング1銘柄でダウを76ポイント押し上げた。

主力IT株の動向

アップル＜AAPL＞　135.43（＋2.67　ｙ＋2.01％）

マイクロソフト＜MSFT＞　251.76（ｙ＋7.27　ｙ＋2.97％）

アマゾン＜AMZN＞　107.67（っｙ＋5.36　＋5.24％）

アルファベットC＜GOOG＞　2207.81（＋63.93　＋2.98％）

テスラ＜TSLA＞　699.00（＋36.33　＋5.48％）

メタ・プラットフォームズ＜META＞　169.35（＋5.62　＋3.43％）

ＡＭＤ＜AMD＞　89.30（＋2.31　＋2.66％）

エヌビディア＜NVDA＞　165.27（＋6.91　＋4.36％）

ASML＜ASML>　505.33 （＋14.16 ＋2.88％）

米長期債反発し3.29％　FOMC後に金利低下

米長期債相場は6営業日ぶりに反発。長期金利の指標である10年債利回りは前日比0.18％低い（価格は高い）3.29％で終えた。欧州主要国の国債利回りが低下し、米長期金利の低下につながった。前日まで米連邦公開市場委員会（FOMC）を警戒して売られてきた反動で、結果発表後に持ち高調整の債券買いが強まった。

金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは前日比0.23％低い3.20％に低下した。5年債利回りも0.22％低い3.37％に下がった。

米10年債利回り日中足　パウエル議長記者会見後に急落

米10年債利回り日中足（SBI証券提供）

中国減速懸念やや後退も米国株反発要因

中国5月鉱工業生産は前年比＋0.7％と予想外のプラスとなり、5月小売売上高も同－6.7％と予想程の悪化とならず、中国ロックダウンによる経済鈍化懸念がやや後退したことも、米国株の反発要因。

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※本記事は有料メルマガ『元外資系レジェンズ　Team xoxo あなたに寄り添う投資情報』2022年6月16日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。