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FOMCで歴史的な0.75%の超大幅利上げも市場は既に織り込み済み、テクノロジー株主導で反発。22年末の予想は3.4%で先行きは不透明=Team xoxo

FOMCで約27年ぶりとなる、0.75という歴史的な超大幅利上げが決定した。しかし、市場は既に織り込んでおり、一瞬マイナスになるだけで、パウエル議長の記者会見の後にはポジティブ反応を示した。(『元外資系レジェンズ Team xoxo あなたに寄り添う投資情報』ロン)

※本記事は有料メルマガ『元外資系レジェンズ Team xoxo あなたに寄り添う投資情報』2022年6月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:Team xoxo
元外資系金融機関出身3人で結成した『あなたに寄り添う』をテーマに金融リテラシー向上で人生を楽しむお手伝いを目標にするチームです。

かえるさん:証券歴27年だがTeam xoxo代表兼癒し担当。サラリーマン生活のそのほとんどが欧米外資系証券だが実は大手日系証券会社出身。地方個人営業から外資系証券でのマネジメント業務までありとあらゆる証券業務を日本とロンドンで経験。趣味は食とクルマ。

ロン:証券業界歴37年でTeam xoxoの精神的支柱兼ご意見番。セールストレーダーとして外資系証券の第一線で活躍。スモールキャップアナリストがキャリアスタート。それゆえに銘柄発掘と企業分析が得意。趣味はスキー、ランニング、登山とベイスターズ。

JB:業界歴20年以上でTeam xoxo唯一のバイサイド出身。日系・外資系資産運用会社におけるグローバル株式ファンドマネジャー経験。現在は軸足の半分を海外に置き、個人投資家や中小企業支援。保守的取引と積極取引のバランス感覚に定評。

NYダウ終値303ドル高 FOMC一過で一旦買い戻し

NYダウは6日ぶりに反発し、303ドル高の3万0668ドルで引けた。

FOMCで約27年ぶりとなる0.75%の超大幅利上げを決めた。

10日のCPIショックで、5日続落で2,815ドルも下げており、市場は75bpsの利上げをほぼ織り込んでいたため、NYダウは朝方から堅調なスタート。FOMC後一瞬マイナスに転じる局面もあった。しかし、パウエル議長の記者会見で、7月について50~75bps利上げを示唆。7月についても75bps利上げがコンセンサスだったので、市場はポジティブに反応、一時438ドル高まで上げた。引け前に利食いが出て135ドルほど上げ幅を縮小して引けた。

S&P500のボラティリティ指数で恐怖指数とも言われるVIXは、前日の32.69から29.62に低下。

日経平均のCFDは364円ほど高い26,690円でトレードされている(7:45)

米景気の急な冷え込みへの懸念も根強く、相場の反発が続くかは依然不透明。

NYダウ日中足(SBI証券提供)

NYダウ日中足(SBI証券提供)

FOMC後一瞬マイナスに転じるが記者会見後高値圏へ

FRB24年ぶりの75bps利上げ 22年末の予想は3.4%

注目の6月のFOMCで、FRBは75bps利上げ。利上げ幅の大きさは27年ぶり。政策金利であるFFレートの誘導レンジは1.50%~1.75%となった。

前回のFOMC後の記者会見で、インフレを抑制するために、6月、7月と50bps利上げを示唆していたが、10日発表の5月のCPIが上振れたことで、利上げ幅を拡大した。

記者会見では、7月でも50~75bps利上げを示唆している。

FOMCの利上げ決定後、NYダウは若干弱含む場面もあったが、記者会見後「物価上昇率、高止まりしている」「7月は50~75bps」にそれほどタカ派でなくソフトランディングを見通していると反応して、ダウは上昇し始めた。

FOMCの参加者による22年12月時点での政策金利の見通し(ドットチャート)は3.4%。残り4回の会合でさらに1.75%の引き上げが必要となる。

Next: 買い戻しはNYFANGなどのテクノロジー株が主導

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