29日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国が早ければ9月にも引き締めに踏み切るとの見方から、ドル買い地合いは継続の見通し。ただ、162円台に浮上すれば為替介入との見方から、引き続き上値の重さが目立つだろう。
前週はNY原油先物(WTI)は1バレル=70ドルを下回る水準に値下がり。一方で、インフレ指標の加速で米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の引き締め的な政策をにらみ長期金利は下げ渋り、ドル買い方向に振れた。ユーロ・ドルは1.1430ドル付近から1.1380ドル台に軟化し、ドル・円は161円50銭付近から161円70銭台に浮上。週明けアジア市場は引き続き為替介入が警戒されるなか、161円台半ばから後半で方向感の乏しい値動きとなった。
この後の海外市場は重要イベントが予定されておらず、原油相場や長期金利が手がかり。米国とイランの和平協議は最終段階だが、不透明感は根強く、ドルに買いが入りやすい。また、足元のインフレ指標の加速でFRBの9月利上げ観測から金利高に振れやすく、ドル買いを支援しよう。ただ、ドル・円は1986年以来約40年ぶりの162円を目指す展開で、為替介入への警戒から一段のドル買い・円売りを抑制。日米協調介入の思惑からドル売り・円買いが強まる場面も想定したい。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 欧・ユーロ圏マネーサプライ(5月) 予想2.7% 前回2.7%
・18:00 欧・ユーロ圏景況感指数(6月) 予想94.8 前回93.5
・18:00 欧・ユーロ圏消費者信頼感指数(6月) 前回-17.7
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