グローバルスタイル<7126>
■グローバルスタイル 田城様
その通りです。それからAIの活用という点におきましては、こちらも10年ほど前から取り組んでいます。他の百貨店やオーダースーツ店では、工場への発注を未だに手書きやファックスで行っているところも多いのですが、当社は電子カルテを導入してデータ化しています。
お客様の会員番号をもとに、アプリから過去に作成したオーダーのカルテや購買情報、ポイントなどを呼び出すことができます。そのため、転勤や転居で利用する店舗が変わっても、あるいはオンラインストアであっても、そうしたデータ活用により、お客様が過去に仕立てた商品を確認しながら、今回の商品を検討できるようになっています。
●DAIBOUCHOU
なるほど、AI活用も進んでいるのですね。オーダースーツは自由度が高い反面、何をどのように頼めばよいか分からない部分もあるため、蓄積されたデータなどから「このようなスーツはいかがですか」と提案してくれる仕組みがあると、お客様側も助かるかもしれません。よく分かりました。
次に今後の出店について伺います。首都圏の路面店、百貨店、商業モール、地方都市など様々な選択肢があると思いますが、投資効率が最も高いフォーマットはどれでしょうか。また、今後の出店方針についても教えていただけますか。
■グローバルスタイル 田城様
当社は元々「GINZA Global Style」として、東京の銀座に本店を構え、都内を中心に店舗を展開してきました。
ご指摘いただいた選択肢の中で言いますと、元々は首都圏の路面店が最も投資効率の良い形でスタートしました。現在は地方都市にも進出しており、大阪、名古屋、横浜、福岡といったエリアの路面店や商業施設に出店しています。また、大手財閥系の企業が運営する郊外型の商業施設への出店も、関東や関西エリアで進めてきました。これにより、様々な地域でお住まいの近くでもGINZA Global Styleを利用できるようになり、郊外型の店舗もお客様に喜ばれています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。そうしますと、まだまだ出店余地はかなり残されているという印象ですね。
よく分かりました。現在のオーダースーツ市場では、大手の紳士服チェーンや新興のベンチャー企業など、様々なプレイヤーが参入しています。その中で、御社が長期的にシェアを拡大していけると考えられる、最大の強みは何でしょうか。
■グローバルスタイル 田城様
チェーンの形態でオーダースーツを普及させ始めたのは、私どもが先駆的な立場であると自負しています。その動きを見て、これまでオーダースーツを扱っていなかった大手既製服チェーンやアパレル関係の企業も参入していますが、当社の「GINZA Global Style」はオーダースーツのブランドとして17年目を迎えており、ブランドイメージはかなり定着してきました。
また、オーダースーツ業界において製造小売(SPA)のモデルを確立している企業は、あるようで実はまだ多くありません。そのため、その強みを活かしてシェアは引き続き拡大できると考えています。
●DAIBOUCHOU
製造小売型の企業が少ないということは、逆に言えば、他の紳士服チェーンなどはどこか別の企業が製造したスーツのモデルを仕入れて販売しているだけ、という構造なのでしょうか。
■グローバルスタイル 田城様
スーツのモデルやデザイン、つまりイタリアンタイプや英国タイプといった型紙の開発における違いがあります。最近では、着用している感覚が薄いほど軽いジャケットなど、様々な製品を展開していますが、これらはすべて自社で企画して型紙を起こしています。他社様の場合は、自社企画ではなく製造工場のデザインをそのまま採用しているケースも見られます。
また、素材の調達方法も異なります。一般的な百貨店や他社様は、商社や生地問屋という別の流通業者を挟み、その問屋が抱える在庫から仕入れて販売するケースが目立ちます。そのため仕入れの条件が異なり、他社様が1着分の3メートル単位で仕入れるのに対して、私どもは3万メートルといった単位で一括して仕入れます。
●DAIBOUCHOU
なるほど。大きなボリュームディスカウント(大量仕入れによる価格引き下げ)が効いているのですね。
■グローバルスタイル 田城様
はい、私どもはかなりボリュームディスカウントを行っています。
●DAIBOUCHOU
よく分かりました。そこが大きな強みとなり、先ほどおっしゃっていた製造小売(SPA)としての生産体制や機能における優位性につながっているのですね。
そうしますと、一口にオーダースーツと言っても、注文を受けてから生産してお客様にお届けするまでの効率性が、他社とは大きく異なるということですね。
■グローバルスタイル 田城様
その通りです。
●DAIBOUCHOU
よく分かりました。また、新商品としてダウンコートのオーダーも始められており、業界でも非常に珍しい取り組みだと思います。こちらはどのような顧客層や需要を想定されているのでしょうか。現在の受注状況や、今後の成長余地についても教えてください。
■グローバルスタイル 田城様
オーダーダウンコートにつきましては、昨年の秋に初めて投入しました。購入されているお客様は、主に当社のリピーターの方々です。ゼニアやロロ・ピアーナといったイタリアの高級素材でオーダースーツやジャケットを毎シーズン購入してくださるような、ヘビーユーザー層を中心に、現状はまだ1シーズン目ではありますが、多くのご注文をいただいている状況です。
今後の展開としましては、レディース分野ではオーダーブラウスやオーダーパンプス、オーダーニットなどに力を入れています。メンズ分野では、オーダースーツに次ぐ商品としてオーダードレスシャツがあります。オーダースーツが年間約2万〜3万着の販売であるのに対し、ドレスシャツは年間約12万着を販売しており、多くのお客様からご注文をいただいています。さらに今月からは、半袖のオーダーポロシャツの販売も開始しました。通年で販売していく予定で、長袖もお仕立ていただけます。ジャケットに合わせやすい、襟立ちの美しいドレス仕様のポロシャツとして展開しています。
●DAIBOUCHOU
ダウンコートに限らず、スーツ以外の様々なアイテムへとオーダーの幅が広がり始めているということですね。
■グローバルスタイル 田城様
はい、商品ラインナップとして拡充を進めています。
●DAIBOUCHOU
なるほど。やはりスーツの受注が好調であるからこそ、周辺アイテムのラインナップも拡充しているということですね。よく分かりました。ダウンコートは既製品だと着ぶくれして太って見えることもありますが、オーダーであればきれいに仕上がるというメリットもあるのでしょうか。
グローバルスタイル株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く
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