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アイリック Research Memo(2):保険分析・販売支援のプラットフォーマー(1)

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■アイリックコーポレーション<7325>の事業概要

1. 事業概要とセグメント区分
同社は保険分析・販売支援のプラットフォーマーとして、「保険IQシステム」を活用した来店型保険ショップ「保険クリニック」の運営(直営、FC)のほか、金融機関・保険代理店・企業代理店向け生命保険現状把握・検索提案システム「AS」シリーズを中心とする保険分析・販売ソリューション、子会社インフォディオのAI搭載次世代型光学的文字認識システム「スマートOCR」を中心とするAIプロダクト・クラウドサービスなどを展開している。

事業セグメント区分は2026年6月期より変更し、保険クリニック事業(LAを含む「保険クリニック」直営事業及びFC事業)、FA事業(法人事業、LA訪問販売事業)、ソリューション事業(「AS」シリーズ開発・販売を中心とする保険分析・販売ソリューション)、及びシステム事業(「スマートOCR」を中心とするAIプロダクト・クラウドサービス開発・販売、システム受託開発)としている。2026年6月期のセグメント別売上高構成比は保険クリニック事業が50.9%、FA事業が19.9%、ソリューション事業が12.1%、システム事業が17.1%だった。

2. 保険クリニック事業
保険クリニック事業は来店型保険ショップ「保険クリニック」を、直営事業(新潟県中心に展開するLAを含む)及びFC事業として全国展開している。保険販売(訪問型、来店型)は競合の多い市場だが、同社は高い契約継続率と顧客満足度を獲得している。これは、同社の「保険クリニック」が「保険IQシステム」を活用し、最良の顧客サービスをコンサルティングから契約までワンストップソリューションで展開しているほか、スタッフの提案力、取扱商品の充実度、契約手続き、アフターフォローなどが高い評価を得ているからだ。また(一社)生命保険協会が2022年4月より開始した「業務品質評価運営」において、「保険クリニック」は2023年2月に「乗合代理店業務品質調査」の基本項目をすべて達成する代理店として認定され、2026年2月には認定が更新された。FC事業は加盟FC店に対して「保険IQシステム」を提供するほか、顧客送客、教育・研修、情報提供、店舗運営ノウハウ、プロモーション等のサポートを行い、直営店と同等のサービスを展開している。大手保険ショップで唯一FC展開していることも同社の特長である。

「保険IQシステム」は保険商品の検索・絞り込み・比較を可能にしたシステムで、20年以上の運用実績を誇る業界唯一のシステムである。生命保険の保障内容などを図示したシートにまとめることにより「カンタンすぎる」「わかりやすすぎる」保険選びを追求している。取扱保険会社数は業界最高水準の約50社、かんたん入力商品に対応する保険商品数は1,500アイテムで、証券分析機能の網羅率は96%に達している。保険代理店や保険会社等の保険販売従事者(以下、保険募集人)がスマートフォンやタブレット等のカメラで撮影した生命保険証券を「スマートOCR」を活用して自動分析する「生命保険証券の自動分析サービス」は、2021年5月に特許を取得(第6887233号)した。

保険クリニック事業の主な収益は、直営事業が代理店業務委託契約を締結している保険会社の保険商品販売に伴って当該保険会社から得られる「保険手数料」収入、FC事業がシステムやサポート利用に対する初期登録料・基本料金・店舗利用料、共同募集に伴う保険手数料、ロイヤリティ売上・その他サービスに伴う売上等である。

2026年6月期末時点のグループ店舗数は前期末比24店舗増の307店舗(LAを含む直営が同21店舗増の108店舗、FCが同3店舗増の199店舗)となった。直営は新規出店に加え、事業譲受(ブロードマインドより11店舗、県民保険サービスより2店舗、アセットガーディアンより2店舗)も寄与した。FCは加盟登録数が同2社減の105社となったが、店舗数は増加した。地域別店舗数(直営とFCの合計)は北海道・東北18店舗、関東130店舗、北陸・甲信越29店舗、東海36店舗、関西48店舗、中国・四国11店舗、九州・沖縄35店舗となった。なお国内来店型保険ショップ業界における同社のポジション(同社調べ)は、店舗数で業界3位規模である。また国内来店型保険ショップ約3,000店舗のうち、同社を含む100店舗以上の上位7ブランドで全体の約60%を占めており、今後は認知度の高い上位ブランドによる寡占化が進む見込みだ。

保険クリニック事業の主要KPIは、「保険クリニック」直営店の来店数が2024年6月期(第2四半期よりLAを含む)26,671件から2025年6月期30,640件(前期比14.9%増加)、2026年6月期40,078件(同30.8%増)へ増加した。成約件数は2024年6月期15,229件から2025年6月期19,054件(同25.1%増加)、2026年6月期22,865件(同20.0%増)へ増加した。店舗数増加、Webプロモーション効果、コールセンターからのアフターフォローコール強化などにより、来店数と成約件数が大幅に増加している。マーケティング施策はWeb広告をメインに効率的な広告を展開している。Web集客割合は2023年6月期36.4%、2024年6月期42.7%、2025年6月期45.2%、2026年6月期50.7%と上昇基調である。なお直営店の成約率は2024年6月期57.1%、2025年6月期62.2%、2026年6月期57.1%だった。おおむね60%前後で推移しているが、必ずしも来店数と直接連動しないため参考値として捉えておきたい。

3. FA事業
FA事業は、同社のFA事業部(首都圏2拠点)が法人、法人経営者及び富裕層向けに保険の有効活用に関する提案や販売を行う法人事業を展開し、LAが全国22拠点において保険の訪問販売事業を展開している。保険商品にとどまらずNISA等の金融商品も取り扱うIFA(Independent Financial Advisor)としての成長を目指し、同社FA事業部とLA訪問販売部門の募集人増員やグループシナジー創出による効率的・効果的拡大を推進している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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