日本で学ぶという不幸。シンガポールの教育水準がもう追いつけないレベル

 

認識がずれている日本の方には異論もあろうが、そんなのは百も承知でプロの教育者が科学者たちと精緻に組みたてられたカリキュラムである。

これを日本に持って行かないかともいわれたが無理だろう。だって小学生から完璧な英語ができないと一流の先生から学ぶことはできない。そして世界の同世代と自由に交流することもできない。そんなことは起こりそうもない。

小学生から完璧な英語ができるとかもう中国でも韓国でも東南アジアでも21世紀を生き抜くには当たり前のことだ。そこをぐじゃぐじゃ言っている時間はないし、そんな議論が聞こえてきただけでこういう教育は「日本よさようなら。最初からあてにしていないけどまだそうなのね? 世界中このスタイルで欲している子供たちは無限にいるからじゃあね」となる。

一番子供の能力が加速するときに合わせて世界は教育を加速的に変化させ時代にあった色んなものを取り入れ、暗記重視のアジアの教育も劇的にエリートレベルで変わっていく。その背景にはミルケンのような強力な教育界以外からの参入組のインパクトがある。

彼らが投下している資本を聞いたら日本の教育界の人はびっくりするだろう。軽井沢にインターができたくらいで大騒ぎの日本だが、シンガポール1つとってもその何十倍もの投資が競うように行われている。日本は5周遅れくらいではないか? 絶望的に違う。

日本も1億人以上も人口があるので一定の人材を確率的に生み出すだろうが、人材育成への投資が、特にエリート層での投資がこれだけ薄ければ、世界との人材力の差は広がるばかりだろう。

シンガポールがいい国だとかそういう議論ではなく、小さいころから多様性の中で当たり前に英語で話さなくてはならない環境で豊富な選択肢の中から時代にあった教育の中に、子供を早く入れてあげるべきだろう。

わが子に、大成功してほしいとかそういうことよりも、21世紀を多くの選択肢を持って、幸せに自由に生き抜くようになってもらうためには、今の日本の教育の中に子供を置くべきではないと残念ながら思います。

print
いま読まれてます

  • 日本で学ぶという不幸。シンガポールの教育水準がもう追いつけないレベル
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け