ニッチなサイトでなんとか収益を上げるための「逆転の発想」

 

また、グルテンフリーだとあまりにニッチで店舗数も集まらず、ビジネスには乗りにくいでしょう。いっそすべての食物アレルギーに広げ、「食物アレルギーがある人でも美味しい店を探せるサービス」にしたほうがずっと使われるのかなと思います。日本語も「ファミリーテーブル」という程度しかないので、これに「ハラル」「ベジタリアン」「ヒンドゥ」「ビーガン」などもあわせて、「食に制限がある人でも美味しく食べられる店を探すサービス」まで持って行けばかなりのニーズがあると思います。

この場合、店舗を営業で集めても限界があるので、店舗側に登録してもらうか、キュレーターに登録してもらう仕組みが必要でしょう。いずれにせよ「食事制限がある人たち」は、情報交換をしたいわけですので、機能があれば回るでしょう。インバウンドに限らず日本人だってたくさんニーズがありますよ。

来日観光客が増えていると言っても多くは中国、韓国、台湾で、アジアがダントツ。アメリカはその半分しかいません。その観光客だけに絞って、さらにそこでグルテンアレルギーのある人だけに絞ると、1ヶ月に1人来たらいい方にになってしまい、それにたいしてお店が投資するということはないでしょう。

で、ビジネスモデルです。基本的にはPVが最低でも100万を超えないとビジネスには乗らないと思います。また飲食店のコスト管理はかなり厳しくて、広告の営業はかなりのマンパワーがかかりますし、支払いもいいわけではないので入金管理だけで死にます。ぐるなびの社員数は1800人ですよ。

たとえば多言語化だと、メニューを多言語化してQRコードで注文できるサービスがもうあるので、そこの代理店になって多言語化メニューの利用促進をするというのはあると思いますが、食べログのようにお金を払うとPRとして上に上げるサービスがいちばんいいと思います。これだと1ヶ月単位でカード決済なども受け付けられますので……。

image by: Shutterstock

 

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著者:永江 一石
商品開発や集客プロモーションを手がける会社を設立し多くの企業のマーケテイングを行う。メルマガでは読者から寄せられたマーケティングのお悩みに対し具体的な解決策を提示。ネットショップや広報担当を中心に多くの購読者から支持されている。
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