AIIBは、中国「シルクロード経済圏」のATMとして利用される

Songquan Deng/Shutterstock
 

もしかしたらいまが投資の仕込み時期か?

いま中国は、こうした新たな成長軌道に入る直前の状態にいる可能性がある。明らかにいま、中国経済は減速している。新しいモデルに基づく成長軌道への過渡期にあると見てよいだろう。

もちろん、この内需異存と内陸開発に主導されるモデルの成長率は、これまでの沿岸部の輸出依存型のモデルよりも低いはずだ。7%程度ではないかと思われる。しかし、これだけの成長率が継続的に確保できる体制になるなら、いま投資を仕込んでおくと、数年後には大きなリターンが得られるかもしれない。

では日本は?

では、「AIIB」への参加を見送った日本はこれからどうなるのだろうか?いまは安倍首相の訪米による日米同盟の強化が華々しく喧伝されているが、実際の状況は楽観できるものではまったくない

大手格付け機関の「フィッチ」が日本国債の格付けを2ランク引き下げた。また、「バーゼル銀行監督委員会」は、銀行の保有する国債をリスク資産とする新たな「バーゼル規制」を出した。これは日本をターゲットにした可能性がある。

こうした変化があってから、日本を巡る多くの予測記事が海外で出るようになった。これらの内容は決して楽観できるものではない。

これはあまりに長くなるので、次回の記事で詳しく解説することにする。

『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』より一部抜粋

著者/ヤス
早稲田大学卒。企業の語学研修、IT関連研修、企業関連セミナー、コンサルティング等を担当。世界の未来を、政治経済のみならず予言やスピリチュアル系など利用可能なあらゆる枠組みを使い見通しを立てる。ブログ『ヤスの備忘録』で紹介しきれない重要な情報や分析をメルマガで配信。
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