騙されるな。「叱らない子育て」でも打たれ弱い子にはならない

 

条件付きのほめ方と無条件のほめ方

さて、ここまでほめることの大切さを書きましたが、ほめ方にも大きく分けて2種類あることを頭に入れておいてください。1つめは、子どもが何かをがんばったとき、やるべきことがちゃんとできたとき、できなかったことができるようになったとき、などにほめるほめ方です。こういうときは、できて当たり前と思わずに、しっかりほめてあげることが大切です。

でも、実は、これだけでは不十分なのです。というのも、これらは条件を満たしたときだけにほめるほめ方(根拠のあるほめ方)だからです。いつもこういうほめ方だけだと、子どもは「がんばらない自分は受け入れてもらえないのではないか?」「よい結果を出さないと愛してもらえないのではないか?」と思ってしまう可能性があるのです。

ですから、子どもにはもう一つのほめ方、つまり無条件にほめるほめ方(根拠のないほめ方)も大切です。「生まれてくれてありがとう。あなたがいてくれて本当にうれしい」「どんなあなたも大好き。ありのままのあなたが大好き」「あなたはママとパパの大切な宝物」。

こういう言葉をたくさん贈ってもらえた人は、自己肯定感と他者信頼感が大いに育ちます。たとえ大きな失敗をしても自分と他者を無条件に信頼してがんばれます。根拠がなくても無条件に信頼できることが大きな強みになるのです。

初出『月刊サインズ・オブ・ザ・タイムズ(福音社)』2016年9月号

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