「そうですね。つい先ほど、弟の専務と倉庫で直接話しましたよね。直接話して分かり合えることが会議なら、あの立ち話が、専務との会議です。必要なことを必要な人だけで交わした、これは、あなたのいう会議ですよね」
ディレクターは、二の句が告げなかった。制作会社の中は会議が多すぎて、また自分もチーフとなった時にはスタッフを集めて会議ばかりやることに特に何も疑問を持っていなかった。
確かに、会議を開いたところで、何も発言しない連中もたくさん参加しているし、そもそもその会議が何のための会議なのか分からずに座っているだけの者もいる。
会議は、開かれることが重要なのではない。重要でなければ開く必要もないのだ。
そんな当たり前のことを、ディレクターは目の前の取材対象である和服の社長から教えられた。
一流の商売人を目指す彼らにとって、また忙しい一年が始まる。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 2017年は自分にとって、どのような一年にしたいかをノートに書く。
- 自社内や部署内で、会議の数を昨年より半分に減らすとしたら、どのような工夫ができるか。ノートにまとめる。
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