そう。公的年金(公的な負担)なんです。つまり、私的な負担が時代の変化と共に公的な負担に変わっただけ。
公的な負担が無くなれば余計な負担(保険料)から解放される! っていう短絡的な考えは間違い。だいぶ前にも記事に書いたんですが、私的な負担が増すだけ。
一部の富裕層を除いて、老齢の親世帯に毎月自分の給料から年金保険料の数倍の負担となるお金(最低でも10万は必要でしょう)を仕送れる自信ある人が一体どのくらいいるんでしょうか。
年金は破綻してるとか無責任な話で盛り上がる人達もいますが、公的年金が破綻したら困るのは4,000万人程いる年金受給者だけでなく6,000~7,000万人程いる現役世代もとてつもなく困る事になるという事です。世の中はより混沌とし、今の年金制度への不平不満の比じゃないくらい批判が噴出し、混乱を招く事になるんじゃないでしょうか。
ところで厚生年金は70年程、国民年金は50年程の歴史がありますが、破綻しないように幾度となく法律の改正が行われてきました。特に厚生年金は昭和17年6月からの制度ですが、戦争で機能しなくなり壊滅状態になりましたが昭和29年大改正で建て直されました。
年金は特に法改正が多い制度ですが、これからも改正は続くでしょう。
一度建てた家は仮に何もせずに放っておけば老朽化していつかは廃墟になったり崩れてしまいますが、大切な家が崩れて住めなくなるのを防ぐ為に修繕や工事をするように、年金も何度も法改正(工事)をやってきたわけです。
法改正は何も年金だけではなく他のいろんな法律だって、様々な法改正を経る事により修正しながらその時その時の時代を支えてきました。
というわけで、年金がその間累計で一体どれほどの人々の生活を支えてきたのかを考えてみてほしいと思います^_^
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