「私が何か?」病院の口コミ評価をガタ落ちにする、受付係の態度

 

他者が「怖い」という印象を持つには理由がある。多くは心根に関する思い込みや考え方の習慣に類するものが原因である。そこに気づかないまま、場面に対応しようとして表面を取り繕ってみても、原因部分が消えたわけではないから、やはり「怖さ」は出てしまう。治癒を求め、不安の中にいる患者が訪れる病院も、私がいる障がい者の支援施設も、等しく「怖さとは無縁の場所であるべきだから、それぞれ抜本的な改革が望まれる。

それは些細な受付の対応かもしれないが、これはその組織の体質を示すものであるから注意したい。大病院も経営が成り立たない時代である。医療事故を受けての事後対応と再発防止に取り組み姿勢を見せたとしても、抜本的に組織の体質を変えていくには、「変化」する意識では対応できず、「変容する気概がなければ変わらない。変わらなければ、市場や患者の心はつかめないであろう。

先日、患者を相手にする企業グループの新人研修でも患者との触れ合いで必要なのは、これまでの自分のコミュニケーション行為から社会に出て、しかも患者と触れ合う中にあって、自分を変容させることで、より質の高いコミュニケーションを求めていくことを促した。真剣な眼差しでワークショップに参加した新入社員に少し希望を見るような思いがした。

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