雨の日はいつも頭痛が…それなら自宅で「ゴーヤ茶」を作ろう

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秋の長雨、嫌ですね。雨が続くと体がだるくなったり、頭痛が続いたりしませんか。そんな時に飲みたい手軽な「ゴーヤ茶」の作り方を『一石三鳥健康メルマガ』で紹介しています。

ゴーヤ 〜中医学編〜

こんにちは、もげらもげこです。

9月9日は重陽の節句といって、古くは菊を愛でる日とされていました。日本ではやる人が少なくなってしまった習慣ですが、中国ではいまだに行われています。旧暦の9月9日になると、菊を漬け込んだお酒を飲むそうです。菊と酒の中国語の発音が同じところからきている習慣のようです。

さて、今日は台風と秋雨前線の影響で一日中雨でした。こんな日は、気温は比較的低いのにどこかむっとして暑いですよね。陽射しが強いときとはまた違う、いやな暑さが体にべとっとまとわりつきます。

そんな時こそ、ゴーヤを食べましょう。中国語で、苦瓜(クーグア)といいます。日本語でも同じ表記ですから、わかりやすいですね。中医学において、ゴーヤはどのような野菜と考えられるのか帰経を確認しましょう。あ、最近ご登録いただいた方のために説明すると、帰経とは、どのような臓器にこの野菜が影響を及ぼすかということです。中医学においては西洋医学と臓器の分類方法が違うので、少しわかりにくいと思います。少しずつ説明していきますので、お付き合いください。

性味 苦,寒。

帰経 脾、胃、心、肝。

味が苦いということは、言われなくてもよくわかります。それをわざわざ説明するのは、「苦味をもつ野菜は、熱をとる効能がある」とされているからです。寒性の野菜と書いたことからもおわかりの通り、体の熱を奪う働きが強いです。だから、体を温めるべき妊婦さんには勧められません。

さて、一口に「熱」といっても、中医学では、さまざまな「熱」が存在します。例えば、食べすぎたときに胃がひりひりと熱をもったような感じがしませんか。ストレスがたまったとき、カッカするという表現があるように、体内に熱がこもっていますよね。今日のように湿気がひどい日は、体がだるくて微熱があるような感じがします。そういうときにも効果があります。

脾や胃は、体内エネルギーである気を作る、西洋医学の消化器系のような働き。心は、いい気をたっぷり含んだ血を全身に送り出すことと、精神活動を管理する。肝は、気の流れを管理し、血を貯蔵し、感情をコントロールする働きがあります。どうです? ほぼ体全体に作用するゴーヤを、食べない手はないですよね?

しかし、いくら先週ご紹介したゴーちゃんを作っても、ゴーヤチャンプルーにしても、そんなに毎日ゴーヤを食べられない……飽きちゃう……とお思いのあなたに、とっておきのゴーヤ利用法をご紹介します。

それが、ゴーヤ茶です。中国国内でも飲まれていますし、沖縄物産館にも売られています。でもちょっと高いんです。この間見つけたゴーヤ茶は、一袋1000円でした。スーパーでゴーヤを買うと、大体200円くらいでしょう? 一本食べきれずに捨ててしまいがちですが、熟して黄色くなってしまったゴーヤこそ、ぜひご自分でお茶に加工してください。

やり方は、超簡単。薄切りにして、オーブンにかけてください。ゴーヤの種とわたも忘れずにおねがいします。実は、種には「共役リノレン酸」という、脂肪燃焼効果のある物質が含まれています。これは、熟した実の種のほうが多く含まれているそうなのです。

晴れていれば天日に干していただいてかまわないのですが、オーブンでも十分です。天板に重ならないように広げて、170度で30分くらいかけましょう。15分ごとくらいに様子をみてください。焦がしてはいけませんよ。

全体的に少し色がついてパリパリになったら、フライパンで焙煎していきます。コーヒーをイメージしながら、全体が茶色になるまで煎っていきます。パキンと折れるくらいまでゴーヤに水分が飛んだら出来上がりです。

ちょっとすっきりしたいなと思う体調や精神状態の時、このゴーヤ茶をぐいっと飲んでみてください。ちなみに、私の主人はひどい頭痛持ちで、今日のような雨の日は頭が痛すぎて布団から出てこれませんでした。ところが、最近は頭痛が起きる回数が極端に減り、今日も元気に会社に行きました。あくまでも「個人の感想」ですが、主人と同じように頭痛にお悩みの読者様は、一度試されてはいかがでしょう?

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ベジタブル&フルーツアドバイザーであり、薬膳に関する資格も取得に向け勉強中という筆者が、世界の食材や食習慣を「栄養」「中医学」「英語」という3つの面から紹介する、一石三鳥のメルマガ。
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