大震災の発生前後の心境
そして、メルマガの開始は2011年6月でした。
震災の直前に投稿されているブログがこちらです。
震災直前はリーマンショックから経済が立ち直りつつあり、FASではM&Aや事業再生関連のジョブが再度活発化していたのです。ブログにあるように、カツマーの「断る力」を身に付けようとしているくらい激務でした。
3.11の午後に震災が起きて、それらのジョブが軒並みブレークして再度書いているのがこちらの短い記事ですね。
そして、会計士試験の受験生向けにはこのようにネガティブな見通しを発出しました。
直後に、アメンバー限定記事で下記のような感想を書いています。過去に書いたブログを読み返すと、FB等のSNS以上に自分の内面の心境を思い出すことができます。ブログをやっていてよかったと思います。
March 22, 2011
震災と会計事務所
テーマ:アドバイザリー業界
多忙な業務のさなか、大地震が発生した。
実は業務のブレークアウトが3月14日(月)であったところ、前週の11日(金)に地震が発生したのだ。
僕は当日は都内で打ち合わせをしており、高層ビルの高層階にあるとても眺望のいい会議室の一室で地震にあった。
柔構造であるガラス張りの近代ビルにおける高層階の揺れは半端ではなくとても怖かった、というのが感想だ。今後僕がビッグになって自分の組織を構えるようなことになっても、皇居の緑が見下ろせるような眺望のオフィスには居を構えないだろう、今回の記憶が残る限りは。
さて、震災の後、混乱する街を抜けて所属する会計事務所へと1時間余りの徒歩の末帰った。
地下鉄はすべて停止しており、周囲のビルから避難用ヘルメットをかぶった人たちが、徒歩で家路についていた。午後5時ごろだ。
止まったエレベーターをのぼり、何重ものセキュリティーロックに守られた、我々のフロアーに入ると驚いたことに、全員何事もなかったかのように仕事を続けている。
ある意味、尊敬と畏敬を覚えた。と、同時に、あまりにも仕事好きばかりが集まりすぎたこの部署は、危機管理が足りないのではないか? と、疑問に思った。
例えが不謹慎だが、ご飯の時間だからとお茶の間にくるように呼ぶお母さんを無視して、ドラクエに熱中する子供のようだ。街の喧騒から隔離された場所で、ターゲットのバリュエーションについて議論する会話が相変わらず行われている。
しかしながら、後日聞いたところによると、同じグループでも監査をしている方々(いわゆる監査法人)では、早々に仕事を切り上げて、あとはしばらく自宅待機となったようだ。
結局、僕はというと、翌週の月曜日にせまった成果物の提出を放り出すわけにもいかず、恐ろしい震災の絵をテレビで見ながら、週末は仕事をした。
ところで、義援金の募集がグループ内で行われた。内部情報で聞いたところによると、我が部署の一人当たりの拠出額は、監査をしている人々を余裕で上回るようだ。
監査をしている人々のなかには驚くことに1円も拠出しない人も多いらしいが、我が部署では最低でも諭吉以上は払っている。
文章をみて、当時のことがとても懐かしくなりました。仕事が楽しかったし、ブログを書くのも楽しかったんだと思います。