谷本真由美さん教えて!いい英会話教室を見分けるポイント
Question
谷本真由美さんの回答
そもそも「英語でおしゃべりをする場をもうける」「英会話教室」なるものがあるのが滑稽なのでありますが、喋りを練習したい人がいる以上、こういう学校があるのは仕方がないのでありましょう。本来なら「英語学校」であるべきであって、「英会話学校」はいらないわけです。
ですので、ワタクシが推奨する「英会話学校」はありませんし、見分け方もありません。ただし「いい英語学校」を見分ける方法はあります。
まず第一に、その学校が、大企業や官庁、大学などの語学研修を請け負っているかどうかです。そういう機関が外部組織に研修を委託する場合、人事の教育担当者などが学校の教育内容や講師を精査しているので変な学校に委託することは多くはありません。特に企業の場合は即効性を求めますので、効果のない学校は雇いませんし、従業員を送ることはありません。
第二に、その学校は長年運営しているかどうかです。長年やっている学校であれば、それなりの定評があり、固定客がついているので、何か正しいことをやっているのです。長年やっているうなぎ屋のような物です。うなぎが不味ければ客は来ません。
第三に、そこが雇っている講師の質が重要です。その辺の旅行者やワーキングホリデーの若い人を雇っている会社は却下しなければなりません。語学教授というのは専門性が高いので、旅行者やワーキングホリデーの片手間でできる様な簡単な物ではありません。できれば最低限言語学か外国語教授法の修士号を取得しており、企業研修などの実務経験5年以上の方が宜しいでしょう。もしくは、大学の言語学や外国語教授法の研究者です。そういう先生は大学付属の語学学校で教えています。個人的には年配の先生を薦めます。語学を教えるのには忍耐が必要なので、ある程度年を取っていて、気の長い人の方が、教え方がうまい気がします。
第四に、あまりにも学費が安い学校は勧めません。費用はすなわち設備やカリキュラムの設計費用、講師の給料ですから、あまりにも安い場合は、そういうコストを削っているわけです。安い給料の職場には、質の良い人材はやってきません。ただし、公的な組織がやっている学校や、大学の講座は、安価な割には質がいいことがあります。
『谷本真由美(@May_Roma)の「週刊めいろま」』著者:谷本 真由美
米国シラキュース大学で情報管理学修士、国際関係論修士を取得。その後、ITベンチャーなどを経てロンドン在住。『谷本真由美(@May_Roma)の「週刊めいろま」』では@May_RomaとしてTwitterで舌鋒をふるうメイロマが、世界中の時事問題に突っ込む
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