マニュアルで人を育てようとする会社が全く成長しない納得の理由

 

と、こんなことをいうと、「結局、そこかぁ~」なんて思うかもしれません。そこで1つ提案があります。それは、グループ分けです。現場を見ていて、

A:飛び抜けて出来る人間
B:普通に出来る人間
C:出来ない人間

は、ある程度分かるはずです。それをそのまま、それぞれのABCグループに分けてしまうのです。いわゆる、1軍、2軍、3軍に振り分けるのです。この3つに分類したグループに対して、仕事の内容、権限、与える情報に差をつけます。さらに、それぞれの各レベルに応じた教育プログラムを用意します。これを考えるのが経営者・管理職の仕事です。

やってみると分かると思いますが、今度はAの中でもさらに飛び抜けて出来る人、Bに近い人、Bの中でもAに近い人、Cに近い人、などと分かれていきます。Aの中でもさらに飛び抜ける存在となっている人はもうほぼ任せられる右腕的存在なので、教育する内容も多岐にわたります。

一方、Aに属しているけど、Bに近いというようなグループのランクが下がりそうな人や、CだけどBに近いというような1つ上のランクに近い人達は、背中を押す感じの内容のものをベースに教育します。さらに、どのグループのどのレベルの人達に対して一番教育していかなければならないか?という優先順位も明確にします。

私のコンサルティングを受けたり、セミナーや講演を聞いてくださった方ならお分かり頂けるかもしれませんが、マーケティングで行うPRパブリックリレーションとCRカスタマーリレーションの位置づけと同じことです。

要は、顧客を差別化するのと同様スタッフにも差別化を図るのです。「そんなこと…」とためらうことも、もしかしてあるかもしれませんが、社会経済はどこまでいっても競争です。競争があって、経済・社会が成り立っています。会社が成り立っています。組織が成り立っています。このことをスタッフにも十分に頭と体で理解してもらいましょう、ということです。出来る人には給料もボーナスもはずみますよってことです。

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