安倍首相の年頭所感は嘘だらけ。人気ブロガー・きっこが一刀両断

2019.01.30
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でも、その一方で、新卒で就職した若者の多くが、わずか3年以内に離職してしまっているのだ。高卒の場合は4割以上、大卒の場合でも3割以上、せっかく大学を出て就職したのに、3人に1人が3年以内に辞めてしまっている。この割合は、高卒も大卒も民主党政権時より悪化していて、その原因としては「賃金の安さ」「労働時間の長さ」「仕事上のストレス」などの労働環境の悪さと「会社の将来性に対する不安」が挙げられている。

正規・非正規を問わずに、単に有効求人倍率だけを見ると、今の安倍政権になってから全国ほとんどの地域で「1倍」を超えた。つまり、仕事の内容や賃金などを問わなければ誰でも仕事に就ける状況になった。安倍首相は、この点についても、ことあるごとに「民主党政権時代より大幅に改善した」と自慢する。

でもこれは、俗にいう3Kの仕事が人手不足になっているだけの話で、今の安倍政権が企業側の要望ばかりを優先して来た結果なのだ。そして、その挙句が「外国人技能実習生」という名の「奴隷」を大量に受け入れて使い捨てしようという人権無視の愚策なのだ。これらは間違っても「アベノミクスによる景気回復」の成果じゃない。労働者の視点を無視した悪政の行き着いた先なのだ。

その証拠に、2013年から2016年までの4年間で、日本の労働者の非正規雇用は200万人近くも急増したが、正規雇用は80万人近くも激減し、非正規雇用の割合は労働者全体の37.5%と、日本の歴史上で過去最悪になってしまった。これだけ非正規雇用が増えて喜ぶのは、少しでも安く人を雇って好きな時に会社の都合で解雇したい雇用者側であり、あとは人材派遣大手「パソナ」の会長の竹中平蔵ぐらいだろう。こうした悪政による闇の部分にフタをして、表面上の都合のいい数字だけを挙げ、あたかも日本の雇用状況が改善されたかのように喧伝するなんて、愚の骨頂と言うよりも完全に詐欺に当たると思う。

(中略)

外国人観光客増加の本当の要因

新年早々、あんまりカッカしたくないので、ここはサクッと次へ行くけど、今度は「地域の皆さんが磨きをかけた伝統、文化、心のこもったおもてなしによって、 外国人観光客数は1千万の壁を突破し、3千万人を超えました」という部分だ。外国人観光客が増えたのはその通りだけど、その要因は「地域の皆さんが磨きをかけた伝統、文化、心のこもったおもてなし」などではない。こんなこといちいち指摘するのもバカバカしいけど、外国人観光客が増えた要因は3つ「円安」と「LCC」と「ビザの緩和」だ。2010年には1ドル85円だった為替レートが、安倍政権の円安誘導で一時は120円まで進み、現在でも110円前後なのだから、格安のLCCを利用すれば2010年度の半額近い予算で日本に来ることができる。

その上、外務省は2017年10月に中国人観光客向けに大幅なビザの緩和を行なった。だから、安倍政権は「外国人観光客だ」「インバウンドだ」と連呼しているが、実際に日本に来ている外国人の大半は中国人と韓国人だけなのだ。そして、その目的は「爆買い」だ。銀座に行ってもどこに行っても中国人のグループが大声で騒ぎながら爆買いしているし、今年のお正月も銀座のデパートに並んだ100万円以上の高額の福袋は、ほとんど中国人が買い占めて行った。これが現実なのに、何が「地域の皆さんが磨きをかけた伝統、文化、心のこもったおもてなし」だよ?キレイゴトを並べて「日本は素晴らしい国だ」とアピールするのはネトウヨの専売特許だと思っていたけど、安倍首相も同類だったんだね。

景気回復の温かい風は本当に吹いていますか?

さて、いよいよ最後のツッコミは「景気回復の温かい風が全国津々浦々に届き始める中で、地方の税収は過去最高となりました」という部分だ。総務省が発表したデータによると、2017年度の地方税収は前年度より5750億円増えて、過去最高だった15年度(40兆4050億円)を上回る40兆9087億円となったから、 これも額面上は嘘じゃない。でも、前半の「景気回復の温かい風が全国津々浦々に届き始める中で」という部分は大嘘だ。それに、地方税収の内訳を見てみると、増えているのは全体の約3割を占める個人住民税で、増えた要因は「株式配当」だ。もちろん、他にも複数の要因はあるけど、日銀がジャブジャブと大金を注ぎ込んで支え続けて来た株価が地方税収を増加させる一因になっていることは紛れもない事実なのだ。

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