なぜ横浜DeNAは人件費も広告費も削らずに5年で黒字化できたのか

shutterstock_658261309
 

プロ野球球団経営にIT企業が参入したことにより、球界が大きな変貌を遂げているようです。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんが、昨年観客動員数200万人を超えた横浜DeNAベイスターズの経営手法を詳しく紹介しています。

横浜DeNAベイスターズに学ぶ経営

プロ野球のシーズンが始まりました。何となく盛り上がりを感じます。観客も増えているのではないでしょうか。

ソフトバンク、楽天、DeNAといったIT企業が参入してから球界が変わってきています。それまでとは違った考え方や手法が取り入れられているからです。

そして、横浜DeNAの経営手法は、何度もメディアに取り上げられています。2月20日の「ITメディア」でも、横浜DeNAのことが記事になりました。

初の200万人動員 横浜DeNAベイスターズを地域に根付かせた仕掛け

それによりますと、2018年のDeNAの観客動員数は200万人を超えこの7年間で1.8倍に増えたとのこと。そして、毎年赤字を出していた球団経営が、2016年に黒字になりました。素晴らしいですね。どんな方法で、そのようなことになったのでしょう。

よく「チームが強くなれば観客は増える」と球団関係者や選手は言います。ところが、DeNAはそうは考えませんでした。ファンに、「勝っても負けても満足できる体験を提供することが観客を増やすことにつながると考えたのです。マーケティングで言うところの、「誰に」「何を」「どうやって」の中の「何を」の部分ですね。

その体験とは、例えば球場内でのイベント「ヨコハマ スター ナイト」という選手と観客が一体となって盛り上がるイベントを行いました。また、球場外で行う勝祭かっさい2018という歩行者天国イベントもそうです。公式試合をビアガーデンやホテルで観られる「ライブビューイング」も行っています。これが「どうやって」ということですね。

print
いま読まれてます

  • なぜ横浜DeNAは人件費も広告費も削らずに5年で黒字化できたのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け