探偵が告発。山梨「女子中学生髪切り事件」の信じ難い情報漏えい

 

被害者側の声

私は11月22日に関係者などから資料を提供してもらう中で、こんな状態の中でも、山梨市教育委員会は、リモートスクーリングなどの学習支援をしてきたということについて、確認をした。

大切な髪の毛を教員に工作ハサミで滅茶苦茶に切られ、その姿を生徒らに笑われ、大きなショックを受けた少女を教育機関として、なんとか救おうとした一縷の望み(光)があってもよかったのではないかと思ったのだが…。

文科省などが推奨するICTを使ったリモートスクーリングが確かに5回ほど行われていたことは事実であった。

しかし、これは初回を全て被害側が手配したもので、機材セッティングすら被害側が行ったそうだ。これについて当時の学校職員は、2回目以降からは、学校側が手配しましたし、セッティングなども行なっていますと反発する。

そもそもリモートスクーリングとは、教室などにカメラを置いて、同時的に、それを別教室や自宅などで授業を受けるというもので、特に不登校問題などで、登校するというハードルを下げたり、適応障害などで教室に入れなくなってしまった子の学習支援のために使われる仕組みのことだ。

今では様々な応用があり、前述のような仕組みのみならず、様々な形で教育の機会が失われないように対策が進んでいるが、世間一般にどれだけ、この仕組みが知られていようか。

こうしたものを、被害側が発案するようでは、教育委員会の役割とはなんだ?となってしまわないか。2回目からはやってますと威張って言うことではなかろう。

しかも、これが結果継続しなかった理由は、女子生徒の髪の毛を切った教諭がこのリモートスクーリングの担当となり、被害生徒の隣で、ずっと一緒にいたからなのである。

被害生徒らは抗議をしたが、学校側はこの方針を変えなかった。被害生徒は勉強がしたかったのだ。だから、なんとか頑張ってみようと思った、しかし、耐えきれず、心の傷は日々深くなるだけで、断念となったのだ。これでは、辞めさせるために学校がある意味の加害教員を担当にしたのだと言われても申し開きもできないだろう。

しかし、その部分は省き、学校も教育委員会も、やるだけのことはやっています、リモートスクーリングだってやったんですよ、というわけだ。

そう言われてしまえば、詳細を知らない人は学校側もきちんと配慮していたのではないかと思いたくなるものだ。

しかし、その実は違う。詳しく知れば知るほど、学校は大丈夫かと不安になってしまう保護者も多いことだろうが、事実はしっかり把握しておいたほうがいいだろう。こうした被害者の声は、なかなか世間に届くことはないのだから。

敢えて言うとすれば、学校側は何かをしたと言う実績のために何かをしていたのであり、その実、被害者や被害保護者を排除しようと取れる行動ばかりをしている。

そればかりか、情報漏洩が起きたり、問題の責任者が退任するまで、重大な懲戒処分相当の問題が隠されていた。一人一人が無責任それがこの問題の根本なのではないかと思うのだ。

ちなみに、断髪事件が起きた当時の学校長は市のいじめ対策の担当者だという。もしや、隠蔽の仕方でも講義しているのではあるまいか。そう思いたくなってしまう。

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