IT産業の力
【東京】は7面で、米巨大IT産業の強さについて書いている。見出しから。
(7面)
米巨大IT 際立つ強さ
ネット会議・通販 需要増
不況下株価急伸 規制強化 最大のリスクか
9日、ハイテク株中心のナスダック総合指数が初めて1万の節目を超えたという。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界は大恐慌以来の景気後退に見舞われているというのに、ナスダックは絶好調で、連日最高値を更新。米国ではこの間2千万人以上が職を失い、百貨店や医療品チェーンが相次いで経営破綻したのとは対照的な出来事。ただし、「株価のV字回復は、実体経済のV字回復とはほとんど関係がない」とも言われる。
フェイスブック、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・コムの5大ハイテク企業が持つ現預金は5千6百億ドル(約60兆円)で、5社がこの1~3月期に投じた研究開発費は約3兆円。米航空宇宙局(NASA)の年間予算よりも多額だという。
●uttiiの眼
記事末尾にはウォーレン上院議員が、コロナ禍の最中に大企業が新興企業を買収することを禁じる法案を検討していること。また司法省がグーグルを提訴する可能性が高いと報じていることなどを記している。ハイテク企業にとっては「規制が最大のリスク」と言っているが、はたして有効な規制策が成立するのか、疑問だ。
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