ニトリやイオンも。「従業員がコロナに感染」そのとき現場はどう動いたか?

2020.09.13
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「風評被害リスク」と「感染拡大リスク」という天秤

ニトリは北区保健所と連携して、営業時間外に感染拡大防止策として、22日に当該従業員が使用した設備の店内消毒を実施。23日、北区保健所の指導の下、22日の消毒箇所を含めて店内消毒を完了。休業せずに営業を継続している。

北区保健所によれば、濃厚接触者のPCR検査は何らかの症状が出た場合に実施。無症状者でも、強い希望があれば行うこともあるとのこと。

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北区保健所

新型コロナの潜伏期間は2週間と言われているので、医師の協力の下、患者からは2週間前からの行動を詳しく聞くことになる。ポイントは、誰から移されたのか。また、症状のあらわれる2日前からのことは、積極的疫学調査として特に詳しく調べる。

店内の消毒に関しては、プラスチックの表面に付着したウイルスは、72時間生きているので、感染者が過去72時間以内に、接触した場所を消毒する。

消毒に関しては、消毒液を散布すると、呼吸器から吸い込んで病気になるケースがあるので、床にぶちまけてはならない。

消毒液は、次亜塩素酸ナトリウム液(塩素系漂白剤等)を0.05%まで希釈し、手で触る場所である、手すり、ドアノブ、エスカレーター、エレベーターや自動ドアの押しボタンなど、高頻度接触面を、雑巾掛けしていく。パソコンのマウスやキーボードは、個人専用であれば消毒の必要はない。

ニトリは顧客の安全・安心を考えて、プライバシーに配慮しつつ、新型コロナ患者が確認された場合に公表しているが、企業、お店に公表が義務付けられているわけではない。

残念ながら、新型コロナへの恐怖のあまり、他県ナンバーの車に傷を付けたり、他県から帰省した人の家に、感染の危険があるから帰れと張り紙をしたりする、心無い人もいるのが実情だ。

店員の新型コロナの感染を公表するかどうかは、風評被害のリスクと感染拡大のリスクとを天秤にかけ、熟慮してケースバイケースとなるだろう。

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