「1on1のない会社は成長しない」上司が部下と現場を理解する実践テクニック

 

「現場の変化」を知るのが1on1

1on1の意味、それは現場の「風」の変化、部下の気持ちの変化を定期的に知る機会を設けるところにあります。仕事でしか会話をしないという偏りをなくす、と言い換えることもできます。

部下を「部下たち」という塊ではなく、個人として理解する。

この人はどういう家族構成で、どんな趣味をもっていて、どんなことにやりがいを感じるのか、喜びや悲しみを覚えるのかという部下の価値観に触れ、個人で繋がる機会が1on1なのです。

では、1on1をやらないと、どんな問題が発生するのでしょう?

まず、1. 部下の変化をリアルタイムに察知できません。また、2. 自分が接しやすいか、好きか嫌いか、一緒に仕事をする頻度が多いかなどの「主観」によって接点が多い部下と少ない部下が仕分けされてしまい、扱いが不公平になりがちです。さらに、3. 部下をタスク上でしか把握できなくなり、どんなことにモチベーションを感じるのか、どうやったら部下の力を引き出せるのかなどに思いが至らなくなります。

1on1を定期的に行うことで、1. 部下との関係をしっかりつくることができます。部下のモチベーションが向上しますし、部下の心身の健康を定期的にチェックできます。部下を知るとともに自分の考え方を相手に伝えることができ、相互理解を深められます。

また、1on1を生かすことで、2. 部下を成長させることができます。全体会議で伝えた戦略や方針をフォローして理解を深めさせることができますし、業務改善や成長促進、目標達成、能力開発の機会をつくることができます。

また、モチベーションの向上に繋がる要素は、人によって違います。昇進や昇給がモチベーションとなる人もいれば、承認欲求の充足がモチベーションとなる人もいます。そういった、3. 部下ごとの個性の違いを的確に把握できます。

1on1を行わないと、「戦略や方針を全体会議で発表するだけ」で部下の変化を掴めない上司となってしまうのです。

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