総合的・俯瞰的判断?流行語大賞から消えた安倍政権に批判的な言葉リスト

 

他にも、新型コロナ関連なら「ダイヤモンドプリンセス号」や「水際対策」や「緊急事態宣言」や「飛沫」や「疑陽性」や「特別定額給付金」や星野源の『うちで踊ろう』など、少なくとも8の「エッセンシャルワーカー」より世の中で連呼された言葉がいろいろある。さらに言えば「特別定額給付金」の時に麻生太郎が言った「手を挙げたら10万円」という暴言もある。

また、安倍晋三が全国の学校を休校させた時に言った「断腸の思い」もある。安倍晋三は、2月末に全国の学校を休校させた時だけでなく、6月に横田滋さんが亡くなった時も、8月末に辞任を発表した時も「断腸の思い」と言っていたので、あたしは「ユーキャン新語・流行語大賞」を狙っているのかと思っていた。

新型コロナ以外では、今年はやっぱり杉田水脈の「女性はいくらでも嘘をつける」だろう。それから、安倍晋三が法を無視して「定年延長」した黒田弘務の「賭け麻雀」や「黒田杯」もある。そして、何よりも大きいのが「桜を見る会」だ。「桜を見る会」の追及は、昨年の11月7日に「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が発表された翌日、11月8日の参院予算委員会で、日本共産党の田村智子議員が口火を切った。そして、とうとう安倍晋三を間接的に辞任に追い込んだのだから、政治部門では今年一番の大問題だったはずだ。

それに続いて、河井克行と河井案里という「令和のバカップル」の「ダブル逮捕」もあった。現在進行形の「日本学術会議」の任命拒否問題から「総合的、俯瞰的」が選ばれているのに、どうして「桜を見る会」を始めとした安倍政権下で起こった問題は1つも選ばれなかったのだろうか?それに「総合的、俯瞰的」が選ばれているのに、どうして「任命拒否」は選ばれなかったのだろうか?さらには、菅義偉と仲良しの松井一郎による「大阪都構想」の「住民投票」による否決、これもスルーされている。

…そんなわけで、これは去年も書いたけど、「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補は、2015年までは「50語」だった。そして、政治に関する言葉がいくつも選ばれていた。たとえば、第2次安倍政権1年目の2013年の候補50語を見てみると「アベノミクス」や「3本の矢」を始め、政治関連の言葉がたくさん並んでいる。それも、批判の的になった「集団的自衛権」や「特定秘密保護法」、安倍晋三が五輪招致のために世界に向けて大嘘をついた「放射能汚染水」や「コントロールされている」、麻生太郎の失言「ナチスの手口に学んだら」、そしてトドメはアベノミクスに批判的な同志社大学の浜矩子教授の造語「アホノミクス」、こんな言葉まで選ばれていたのだ。

翌2014年も「トリクルダウン」「輝く女性」「2025年問題」「集団的自衛権(2年連続ノミネート)」「限定容認」「積極的平和主義」「消滅可能性都市」「壊憲記念日」など、主に安倍政権が強行したトンデモ法案が批判的に取り上げられている。そして、翌2015年になると、「アベ政治を許さない」「I am not ABE」「1億総活躍時代」「I AM KENJI」「上級国民」「下流老人」「粛々と」「存立危機事態」「切れ目のない対応」「駆けつけ警護」「国民の理解が深まっていない」「レッテル貼り」「早く質問しろよ」「テロに屈しない」「自民党、感じ悪いよね」「戦争法案」「とりま、廃案」「マイナンバー」「大阪都構想」「シールズ」「白紙撤回」など、50語のうち20語以上が政治関連で、その大半が安倍政権に批判的なものだった。

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