猛暑日が続いたかと思うと雨が連続して肌寒くなるなど、気温差が激しかった今年の夏。どこが季節の変わり目かわかりにくさもありますが、秋は着実に近づいているようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』著者で鍼灸師ののぶ先生がこの季節に注意を促すのは、咳やくしゃみなどの「呼吸器症状」を発しやすくなること。微熱まで出てしまうとコロナを疑うことにもなるので、保湿と運動での予防法を教えてくれました。
秋の「呼吸器症状」にご用心
【立春から210日目】
暦では立春から数えて210日目を迎えると、ぼちぼちと台風シーズンといわれています。ことしはそんな「二百十日」が8月31日。今年は台風がちょっと早めから日本列島を襲ってきています。台風は秋の兆し。ぼちぼち人のカラダも秋モードに切り替わるかな。
【秋の走りは呼吸器症状】
昨今、流行りの感染症が煩わしいです。というのも、秋口を迎えると人のカラダは夏の息抜きをして、涼しい秋に備えて体を引き締め始める。体内の換気と体幹部の引き締め運動のために、咳やくしゃみなどの呼吸器症状を発しやすくなるわけです。
加えて、秋の涼しい風を感じるカラダは、数日間の微熱程度の発熱などを呈しやすい。こんなわけで、今年の秋は流行りの感染症を疑いたくなるような、ちょっとややこしい秋口を迎えることになりそうです。
【涼しくなる前から保湿と運動】
秋の涼しい風が吹き始め、台風が頻繁に到来すると、呼吸器症状が気になります。そんな呼吸器症状を予防するためにも、肌の保湿と適度な運動は必要。
目の乾燥や鼻づまり、口の中が乾く人は、顔の化粧水保湿と適度な水分補給が必要です。とくにおなかを温めるような白湯などの温かいものでの水分補給をすることで、体温と血流を高めて肌や呼吸器粘膜を潤すことがかないます。
また、夏の間だらけて緩んでいた体幹部を適度な運動でキュキュッと引き締めておけると、咳症状を予防することができます。外気が涼しくなり始めたら、そんな時間帯に腕をブンブン振りながらの大股ウォーキングができるといいですね。
肩や股関節を意識的に動かすことで、体幹部の運動がかないます。秋の陽気を感じ始めるころ。ぼちぼち体調の調整が必要な頃ですね。
image by: Shutterstock.com