人間の成長は資質と環境で決定づけられ、中でも子供の成長過程で重要な影響を与えるのは“親の言葉遣い”なのだそうです。漫画『ドラゴン桜』の指南役として知られ、23年間の公立小学校勤務の経験を持つ親野智可等さんは自身の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』で、子供の成長を妨げる言い方や逆にプラスの思考形態を作ることのできる話し方について語っています。
親の言葉遣いで子どもは変わる
人間の成長を決定づけるものとして資質と環境の二つが考えられるが、成長過程における環境として最大のものが親の存在である。
なかでも大きな影響を与えるものが親の言葉遣いである。親の言葉はシャワーのように毎日、子どもに浴びせかけられ、それが子どもの発想や思考形態に多大な影響を与えている。
「環境=言葉遣い」と言っても過言ではないと思っている。
一時期、アダルトチルドレンという言葉が取りざたされたことがあった。日本でアダルトチルドレンが増えているというのだ。
アダルトチルドレンというのは、子ども時代に心理的外傷を受け、それがトラウマとなって、成人してもまともな人間関係を築けなかったり、うまく感情表現できずに過剰反応する傾向が強かったりする人を指す。
アダルトチルドレンの多くは子ども時代に暴力や言葉による親からの虐待を受けている。その心の傷を癒やしきれずに成人する。それほど親の言葉は子どもに影響を及ぼすのだ。