「マリオ」シリーズや「Nintendo Switch」でお馴染みの世界企業、あの任天堂の旧本社社屋(京都・鍵屋町正面通)が今年4月にホテル「丸福樓(まるふくろう)」として生まれ変わると発表され、ネットで大きな話題となっている。1889(明治21)年より歴史を刻んできた任天堂。その老舗ゲーム企業の旧本社社屋に泊まれるという事実は、ゲームファンならずとも感動的なニュースではないだろうか。

緑色の瓦屋根と外壁のタイルが特徴的な外観
丸福樓を運営するのは、THE AOYAMA GRAND HOTEL(東京)、おちあいろう(伊豆)、THE SODOH HIGASHIYAMA KYOTO(京都)等、その地域の特性を活かしたレストラン・ホテル・旅館運営で定評のある(株)Plan・Do・See。
既存の建物と世界的建築家・安藤忠雄氏設計監修の新建築が融合し、全18室のホテルとして開業する運びとなった丸福樓は、グランドオープンに先駆けて、1月20日よりオフィシャルWEBサイトにて、正式に「丸福樓」の宿泊予約を開始したという。
1947(昭和22)年、任天堂の前身である山内任天堂が花札・かるた・トランプの製造や販売をする会社として「丸福株式会社」を設立。ホテルの「丸福」は、その屋号に由来している。子供の頃に遊んだ「大統領」などの花札で「丸に福」のロゴが入っているをみたことがある人も多いのではないだろうか。

建築当時から歴史を刻んできた看板
山内任天堂時代に花札などの製造・販売や、創業者山内家が居住する場所として利用されたこの建物の当時の趣を残し、
さっそく公式HPを閲覧すると、洋風建築と現代建築を融合させた建物をムービーで紹介しながら、その「思い」についても綴られている。
さて、気になるお値段だが、リリースによると、客室料金は1泊100,000円〜(朝食・夕食・お飲物・軽食含む、表記料金は1室2名様ご利用時の1室あたりの料金。消費税・サービス料・宿泊税込)とのことで、予想通りお高い設定だ。

寝室として使用されていた部屋もゲストルームとしてリノベーションされる
しかし、スーパーマリオなどのファミコンで育った世代、そして「Switch」で遊んでいる現代っ子にとっても、ニンテンドウの創業地に泊まれるなんて夢があるではないか。もしかすると、秘密の地下室にはクッパに囚われたピーチ姫がいるかもしれない、なんて妄想をふくらませながら京都の街で一泊を過ごすのも悪くないと思う。
開業の4月には日本全国でコロナの感染拡大がひと段落し、安心して観光を楽しめるようになっていることを願うばかりだ。
このニュースに、SNSなどのネット上では嬉しい悲鳴や、お高い料金設定に別の悲鳴があがるなど、さまざまな声が投稿されている。