橋下徹氏、安倍元首相も驚く二枚舌。降伏論から一転しウクライナを称賛、掌返しの主張に批判殺到

2022.03.25
by たいらひとし
ak20200210
 

橋下徹氏が24日、自身のTwitterを更新し、「ウクライナ兵の決死の戦闘に敬意。終結するまでロシア軍を叩き潰すしかない」とツイートした。しかし、橋下氏と言えば、ウクライナに政治的妥結即ち降伏を勧めることがこれまでの持論だったはず。突然の掌返しのような180度変わった主張に対し、ネット上では「バッシングを受けて妥結した?」「二枚舌なのか」などと批判が上がっている。

ウクライナ降伏論の批判を受けて変節?

ロシアがウクライナに侵攻してからはや1ヵ月、西側諸国からの支援もあり、ウクライナの善戦が報じられているものの、いつまでも戦争終結の兆しが見えない。

侵攻が始まった当初、「ウクライナ人はプーチンが死ぬまで国外退去して20年後に再建せよ」とウクライナに降伏を勧めていた橋下氏だが、ここへきて主張がガラッと変わったようだ。

以前は「ウクライナ兵はロシア軍と戦うことよりも、国民を国外に逃がすことに注力するべき」という主張をしていたはずなのだが……

コロッとかわった発言をネット民が見逃すはずもなく、批判が殺到した。

橋下氏と同様の発言を主張し続けてきたのが、テレビ朝日の玉川徹氏だ。“ウクライナ降伏論者”の「ダブル徹」として有識者から酷評されてきた。

ウクライナ侵攻が長引くたびに、ロシアとウクライナ周辺をめぐる歴史的な背景が、一般人にも広く知れ渡っている。もし、ウクライナが降伏したとしても明るい未来が待っているわけではなく、だからこそゼレンスキー大統領やウクライナ兵士は命がけで戦っているのだ。

圧倒的多数でウクライナの意思が尊重されていることで、橋下氏は自身の主張を変えつつあるのかもしれない。現在遅い冬休みを取っている玉川氏は復帰後、どのような主張になっているのだろうか。

ゼレンスキー大統領の演説後も国会議員を全否定

ロシアによるウクライナ侵攻では、さかんに「政治的妥結」を主張してきた橋下氏。

24日の『めざまし8』(フジテレビ系)ではゼンレスキー大統領が日本の国会でオンライン演説を行ったことを受けてコメントした。

現在も日本がロシアと水産物取引や事業を継続していることを指摘し、日本はゼレンスキー大統領やウクライナ国民に「十分な支援もできず、ロシアの取引も継続してしまい、強力な武器も提供できずにごめんなさい」と謝罪すべきだと主張した。

また、それ以前にも橋下氏は何度も攻撃的な暴言を繰り返してきた。

侵攻が始まり、ゼレンスキー大統領がTwitter上で外国人部隊を編成するため海外から志願者を募ると、「威勢のいいことを言う視覚がある者は志願兵になる者だけだ。日本の国会議員は何人が志願兵になるのだろうか」とツイート。

テレビの討論番組では、衆議院議員の高市早苗氏を巧みに誘導して、国家主席となり、戦闘員の最高指揮者になった場合、どこまでを戦闘のゴールにするかと尋ね、高市氏に「最後の最後まで戦闘員全員を戦わせる」と言わせておいて、番組終了後にはTwitterで「戦う一択の高市さんは国家指導者として危険だ」とツイートした。

他にも、フリージャーナリストの櫻井よしこ氏との討論でもおなじみの「政治的妥結」を訴えたが、櫻井氏から「ウクライナは絶対に領土を譲らない。ロシアは絶対に欲しいと言っている。現実的にどういう妥協をするのか?」と逆質問されると絶句。持論の「政治的妥結」には具体案がないことが露呈された。

「#橋下徹をテレビに出すな」というハッシュタグがネット上に出回ってひさしいが、橋下氏のテレビ出演は止まらない。発言するたびに炎上する橋下氏、今後もいつの間にか意見がコロッと変わることがあるかもしれない。

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