韓国ですら危険。日本にとってウクライナ侵攻が「他人事」ではない訳

 

また中国で言えば日本国の領土である尖閣諸島沖に中国の公船が連日のように侵入しています。

中国は尖閣諸島を中国の革新的利益と主張し、日本から不正に奪取しようと考えている状態です。

実際にこのような状況は、ロシアのウクライナ侵攻におけるウクライナ東部の2つの独立を表明した共和国と同じような感じになってしまいます。

もちろん、尖閣諸島には住民がいませんので、尖閣諸島の住民が独立を宣言するようなことはありませんが、しかし、ロシアが軍事力による現状変更をしたということになり、それを認めてしまえば、同様の事が起きてもおかしくありません。

そのロシアとの間には北方領土問題があり、その領土に関しては確定しているものではありません。

またロシアはウクライナ侵攻の直前に、「アイヌは先住民族である」ということを主張し始めています。

ウクライナ東部の共和国と同様に、アイヌ民族と称する人々が北海道の独立を主張し、そこにロシアがウクライナと同様に侵攻してきた場合、日本は、それに対抗できるのでしょうか。

そして、北朝鮮と同じように、中国とロシアはオホーツク海で大規模な軍事演習を行っていますし、また、ロシアは北方領土においてミサイル発射の訓練を行っております。

ウクライナ侵攻でも、ベラルーシで軍事演習を行っており、その演習期間中(実際は延長しているので、本来の演習期間は終了していましたが)に軍事進攻が始まっております。

日本も、同様の例を考えれば、オホーツク海における軍事演習時に、ロシアで言えば、アイヌ民族の独立を支持するなどとして、戦争が始まる可能性が否定できなかったということになるのではないでしょうか。

何度も攻めてくる可能性がある国(日本周辺で軍事演習をしている国)は、ロシアや中国・北朝鮮だけではありません。

韓国であっても、竹島の問題があり、また昨年まで(現在もその運動は続いていますが)「NO JAPAN」運動などを行っていたのです。

現在の韓国の国民の多くは、日本を潜在的な敵国と考えているというようなアンケート結果が発表されたこともあります。

そのように考えれば、民主主義国家とされている国や、アメリカと関係が良い国だからといって、安心できる関係にはないのです。

さて、ロシアにおけるウクライナ侵攻の特徴は、その「係争にかかる地域」のみの軍事作戦ではないということになります。

つまり、ウクライナ東部のロシア系住民がいる場所だけではなく、ウクライナ全土が戦場になっているということになります。

日本にウクライナと同じような事例が当てはまると考えた場合、当然、東京も大阪も戦場になる可能性があるということを示唆しているのです。

尖閣諸島は遠いから、竹島は海の向こう側だから、東京にいれば戦争の被害はないなどということは全く考えられないのです。

ロシアによるウクライナ侵攻に関して考えるだけで、つまり、その侵攻を例にして日本に同様の例を当てはめただけで、日本の場合は、ウクライナのように戦えるのか、国を守ることができるのかということが疑問になってくるのです。

まず、ウクライナとの共通点は、私の確認した時点で2月21日、つまり24日がロシアの侵攻開始日なので、その3日前の時点で、キエフの人々はそのほとんどが「ロシアとの戦争などありえない」「今の国際状況で攻めてくるはずがない」というようなことを言っていました。

そのほかにもキエフで聞かれたのは、「EUやアメリカが守ってくれる」などの、他国に依存するような意見ばかりでした。

実際に、現在日本において「他国が攻めて来たらどうしますか」というようなことをアンケートを取ると、この時のキエフと同じように、「日米安保条約があるからアメリカが守ってくれる」「どこかの国が攻めてくるはずがない」などというような意見がSNS上でも散見される状況です。

世界の今が分かる、宇田川敬介さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ!

 

print
いま読まれてます

  • 韓国ですら危険。日本にとってウクライナ侵攻が「他人事」ではない訳
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け