現役漫画家が明かす、業界用語「上がり」を迎えたハッピーな漫画家たち

shutterstock_1689172396
 

昔はペンにケント紙でカリカリ描いて毎日締め切りに追われる姿をイメージされることが多かった、漫画家。しかし時代はデジタルになり、昭和世代が想像している漫画家像とは大きく異なっているようです。メルマガ『見ル野栄司のシブすぎ技術秘話』の著者で元エンジニア漫画家の見ル野栄司さんが、現代の漫画家たちの優雅で楽しい生活と制作現場の様子を紹介しています

元エンジニア漫画家・見ル野栄司さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

最近の漫画家たちの裏話

というタイトルですが、皆さんご存じでしょうか?

昔のイメージだと、アシスタントを沢山かかえていてむちゃくちゃ忙しい!なんて想像しているのではないでしょうか?

実は今はそんなことありません。もちろん、ペンが遅い人は結構寝てないとかあります。

それでも昔よりぜんぜんいい。なぜなら今の漫画家のほとんどがデジタルです。クリップスタジオという漫画ソフトで描いて、アシスタントとクラウドを共有しています。

ポンっと原稿をクラウドに上げれば、すぐアシさんが描いてくれて、それも1枚何円と決まっているので、アシさんも時間に拘束されることはありません。

逆に言うと、今ペンとインクで漫画を描いているひとはこだわりがあっていいのですが、編集からすると迷惑です(笑)。

むちゃくちゃ売れているのならいいのですが、新人はやはりデジタルで入稿してくれて、それのほうがなおしが早いですし、漫画家も編集も顔を会わせなくていい!

今っぽいですね。若い人は特に漫画家や編集が打ち合わせと称して酒を飲むのなんて嫌だ…という時代です。

それでいて、漫画家は誰とも付き合いが無い?というわけでもないです。SNSがあるから。もしくは去年流行ったクラブハウス。それから派生してTwitterでの会話機能であるスペース。

そう、最近は漫画家さんたちはこのスペースで部屋をクローズにして、ひっそり話しあっているひとたちが多いようです。私はクローズが嫌いなのでやりませんが。

それで、時間ができた漫画家たちはYouTubeをやったり旅行にいってWi-Fi付きのホテルでひとりで楽しんで描いています。

有名な方は、軽自動車に住んで、全国の温泉を取材して漫画にしている人がいます。超経済的だし楽しい!ですね。

またある女性作家さんは、儲かりすぎて湯河原に別荘を買ってしまった人も。いいですねー。上がりですよ、上がり。

上がりというのは、漫画業界で言う「ヒット作を出して、もうお金を稼ぐ必要が無くなった作家」のことを言います。

皆さんもどうでしょう、漫画家になってみては?(笑)。

元エンジニア漫画家・見ル野栄司さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

image by: MarbellaStudio / Shutterstock.com

見ル野栄司この著者の記事一覧

漫画家 半導体製造装置やアミューズメントゲーム機などの会社で、設計・開発に10年携わりその後漫画家としてデビュー。ものづくりエンジニアの取材漫画「シブすぎ技術に男泣き!」がベストセラーに。現在でもフライス旋盤、3Dプリンター、マイコンボードを使いものづくりをして漫画にしている。週刊プレイボーイ(集英社)、インターフェース(CQ出版)などで連載中。代表作に「シブすぎ技術シリーズ」「ロッカク」(KADOKAWA)「東京フローチャート」「ヤバすぎ技術にむせび泣き!」(小学館)「スナック鳥男」(コアマガジン)他多数。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 見ル野栄司のシブすぎ技術秘話 』

【著者】 見ル野栄司 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日(祝祭日を除く)

print
いま読まれてます

  • 現役漫画家が明かす、業界用語「上がり」を迎えたハッピーな漫画家たち
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け