「アイドル博」熱中症で出演者が次々倒れる。楽屋は蒸し風呂&丸見えのトイレ、ずさんすぎる運営で大炎上

2022.07.19
by たいらひとし
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7月16日から7月18日お台場青梅R地区で開催された「2022 TOKIOアイドル博LIVE」。17日には多くの出演者が熱中症で倒れ、会場に15台以上の救急車と消防車がかけつける事態となり、17時30分にステージが中止された。楽屋のテント内は蒸し風呂状態、男性用トイレにドアがないなどファンとアイドルをないがしろにする運営側の対応が次々と明らかになっている。

熱中症で倒れるアイドル&ファンお粗末な設備に失望

2017年、2018年に行われたアイドル博は日本武道館を会場にしていたが、今回は野外フェスで普段は駐車場に使われているスペースを使用しており、主催者側が熱中症対策を甘くみていたことは否めない。

さらに、金銭的な側面では出演者側から不満の声が相次いだ。

アイドルが出演するに当たっては1万円の徴収料をとり、グループのテリトリー以外のビラ配りは5万円の罰金、罰金を回避するためのパスは3万円を徴収。グループのみの専用テントは1日の使用料が2.5万円、楽屋バスはメンバー1名につき3000円の負担だったという。

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出演アイドルにも使用料を要求する理不尽と思えるルールに、開催前からキャンセルする事務所も多かった。ところが、運営側と連絡がとれず、キャンセルの申し出もできないという事務所もあったようだ。

公式サイトや連絡メールにも細かい日付や住所の間違いなどが多く雑な対応がみられた。当日、会場の住所が“青海”ではなく“青梅”と表記されており、会場を間違うアイドルやファンが続出した。

いざイベントがスタートすると、ドリンクは600円、雨用のビニールのカッパは1000円で売るという、なかなかの強気な値段。アイドルの楽屋は1テントの中に60人がひしめいてギュウギュウ詰めだったという。

会場は水着ステージというものがあり、アイドルが水着になって登場するのかと思いきや、水着になるのはなんとファンの方。しかも、もはやステージではなくただの柵であり、柵の中央にいるファンの外側をアイドルが移動していくというものだった。

また、トイレにはドアがついていないというかなり雑な作り。トイレで用を足している姿がステージからは丸見えだったという。(2日目にはドアがつけられた)

出演前のいざこざと出演中の熱中症のトラブルで出演グループのキャンセルが相次いだ今回のアイドル博。もう少し適切な運営があったのではと思わざるをえない。

それでも3日間やりきったアイドルとファンがいた

運営側の不手際で物議を醸したアイドル博だったが、実際に参加したファンたちの感想は意外にも好意的なものが多いようだ。

設備のショボさはともかく、ファンが身近でアイドルに触れる体験は貴重だということらしい。

3日間誰も倒れることなくステージをやりきったグループもおり、またキャンセル枠を埋めるために急遽出演することになったグループも、ここぞとばかりにアピールしていたという。

ファンもアイドルもトラブルも含めて楽しんだということかもしれない。

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運営側は今後もこのようなイベントを続けるとコメントを発表。今回の反省をいかし、誰もが気持ちよく楽しめるようになれれば、アイドルもファンも幸せだと思えるイベントになるだろう。

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