専門家が警鐘。2030年以降、韓国を大きな「気候危機」が襲う!

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先日8月8日に起きた大雨は、韓国の中心地に大きな被害をもたらしました。これは韓国における「気候災害」の始まりなのではないかと予想され、専門家たちも警鐘を鳴らしています。この大問題について、韓国在住歴30年を超える日本人著者が発行するメルマガ『 キムチパワー キムチパワー 』で詳しく紹介しています。

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韓国の中心地・江南(江南だけではないけれど)を水で埋もれさせた8月8日の雨は、観測以来115年ぶりの大雨だった。これを受け、韓国にも本格的な気候災害の黙示録が始まったのではないかという不安が高まっている。

実際、国連傘下の気候変動に関する政府間協議体(IPCC)評価報告書の著者として参加した専門家たちは10日、「気候変化がすでに深刻化し『気候危機』につながっているということを今回の豪雨が示している」と説明した。

温室効果ガスの排出を速やかに削減しなければ災害は避けられないということだ(温室効果ガスつまり二酸化炭素の排出など関係ないという学説もあり、ここの部分は真偽のほどはまだわからないけれど…とりあえず一般に言われている意見に従うことにする)。韓国気候変化学会のクォン・ウォンテ顧問は今回の豪雨に関して「気候変化が深刻化した影響」とし「地球温暖化速度がますます速くなる状況でこのような集中豪雨は全世界的に増えるだろう」と話した。

地球温暖化で平均気温が1度上昇すれば、大気中の水蒸気量が約7%増加する。現在、地球の平均温度は19世紀以降、約1.1度高くなっている。このため一度に多くの雨が降る現象が増えるしかない。クォン顧問は、IPCCの第4次、第5次および第次報告書に主著者として参加した気候変動専門家で、アジア太平洋経済協力会議(APEC)気候センター(APEC)院長を歴任した。

IPCC第6次報告書の総括主著者として参加したイ・ジュンイ釜山大学気候科学研究所教授も「地球温暖化が深刻化するほど極限現象の頻度と強度が増加する確率が増えるということは科学的に明らかになった事実」と強調した。イ教授は「最近東アジア地域で降水面での変動性が大きくなるという研究も多くなっている」として「気候変化は未来の話ではなく、今私たちが耐えなければならないことになった」と話した。ただしイ教授は「今回の豪雨が地球温暖化という単一原因のためだと断定することは難しい」と話した。今後、科学的根拠に基づいた十分な研究が必要だということだ。

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