これは陰謀か?「働き蜂」になるための教育をさせられている日本の若者

Back shot of unidentified crowd of people walking down the street in busy rush hour. Many commuters going to work. Japanese business man and woman, job and lifestyle concept.
 

4.働き蜂はリスクが小さい

学生の時に一生懸命に勉強すること。就職してから一生懸命に仕事をすること。定年までに投資をして、老後の生活の安定を考えること。多分、これが現代人の模範的な生き方です。それは、模範的な働き蜂の生き方でもあります。

働き蜂は結婚しないし、子供も作りません。子供を作るのは、女王蜂の役割です。支配者層は自分の子孫を残し、人生を謳歌します。

働き蜂は一生独身で与えられた仕事をこなします。働き蜂はそれを納得しています。働き蜂同士で競争し、自分が勝ち組か負け組かを強く意識します。しかし、どちらも働き蜂であることに変わりはありません。

我々には自由が保証されています。自分の人生をどのように生きるかは、自分で決めることができる。しかし、周囲に働き蜂しかいないと、他の生き方を見いだすことができません。自由が保証されている中で、働き蜂になることを自ら選んでいるのです。

働き蜂になれば、住宅が保証され、仕事が与えられ、飢え死にすることはありません。働き蜂になることは「リスクが小さい」のです。

もっと楽しい人生があるのかもしれないけど、それを望むのは贅沢です。働き蜂として、一生を全うするのが分相応の幸せというもの。

本当にそんな人生で良いのでしょうか。皆さんはどう思いますか。

編集後記「締めの都々逸」

「リスク回避の人生よりも 一か八かで 勝負する」

不要不急の外出を控えて、会社と家を往復するだけというのは、刑務所と同じだと思います。美味しい食事をするのは不要不急でしょうか。恋人と語り合うのは不要不急なのでしょうか。仕事以外のこと、生活を維持する活動以外のことを不要不急という理由で制限するのなら、我々は何のために生きているのか分かりません。

何のために仕事をして、何のためにお金を稼いでいるのか。生活を維持するだけというなら、それは奴隷と同じです。奴隷も生活が保証されています。しかし、奴隷は結婚もできません。でも、奴隷は結婚なんてつまらないと信じています。

奴隷同士で、自分の主人がどんなに偉いのかを自慢し合うのは、会社の自慢と同じです。奴隷解放なんて奴隷にとって迷惑だったでしょうね。生活が保証され、誰に所有されているかも明確だったのに、自由になったら全てが崩壊するのですから。(坂口昌章)

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