サウナ人気がますます高まるなか、自宅で手軽に「ととのう」ことができる商品が発売され、大きな話題を呼んでいるようです。今回は、MBAホルダーで無料メルマガ『MBAが教える企業分析』の著者である青山烈士さんが、いま注目の「サウナブランケット」の戦略を徹底分析しています。
自宅で手軽にサウナ体験ができる注目のサウナブランケット「SANUKKU(サヌック)」を分析
今号は、注目のサウナブランケットを分析します。
● 株式会社リクラモが展開する「SANUKKU(サヌック) 」
手軽にサウナを楽しみたい方をターゲットに「ものづくりへのこだわり」に支えられた「自宅で手軽に温活習慣・サウナ体験・快適空間が手に入る」等の強みで差別化しています。
サウナ人気が高まる中、コロナ禍であっても、自宅で手軽にサウナ体験という選択肢を提供することで注目を集めています。
■分析のポイント
数年前からサウナブームと言われていますが、サウナ人気は衰えるどころか、ますます高まっているようにも感じます。
サウナ─と呼ばれる方も増えているようですが、サウナが好きな方でも、さすがに毎日のように通うことは難しいですよね。
そういった方のために、家に設置するタイプのサウナがあるわけですが、設置するためのスペースが必要ですし、モノによっては設置コストが高額になってしまうということがネックになりそうです。
今回、紹介した遠赤外線サウナブランケット「SANUKKU(サヌック)」はコンパクト省スペースであることを強みにしているので、スペースの問題は解消できています。
「SANUKKU(サヌック)」も決して安価ではありませんが、北欧仕様の家庭用サウナは100万円以上するものですから、そういった選択肢と比較すれば、手軽であると言えるでしょう。
また、もし1年間毎日のように使うのであれば、売り値78,160円を365日で割って1日当たり214円になりますし、2年間使うなら、その半分です。
単純計算ではありますが、サウナ施設に毎日通うよりも安上がりです。
電気代も少額ですので、費用対効果で考えれば、魅力的に感じる方もいらっしゃる。つまり、コスパが高いということです。
クラウドファンディング(Makuake)で目標金額達成率1,005%達成したことが、そのことを示しています。
サウナ好きな方は、毎日のようにサウナ体験をしたい方が多いと思われますので、そういった方からすれば、手軽にサウナ体験できる価値に対して、それほど価格が高いという印象を持たないということでしょう。
恐らく、普段は「SANUKKU(サヌック)」、週に一回はサウナ施設で、といった形で、併用する方が多いのではないでしょうか。
そういった意味で、「SANUKKU(サヌック)」はサウナ施設と競合する部分は少ないように感じます。
あくまでも、サウナ好きの方が、サウナライフをより楽しむための選択肢の一つなのだと思います。
今後、「SANUKKU(サヌック)」がどのように拡がっていくのか注目していきます。