誰がシベリア露空軍基地の戦闘機に放火したか
ドネツク方面
ドネツクのボハレダラとマリンカでは、ロ軍は攻撃しているが撃退されている。バフムト以外では、ロ軍の攻撃力が弱い。
アウディーイウカ周辺でもロ軍は攻撃しているが、撃退されている。
スバトボ・クレミンナ攻防戦
ロ軍は、この方面で大損害を出して、攻撃を中止したようであり、部隊をバフムトに回しているようだ。
しかし、クピャンスクに向けて、ロ軍機甲師団と機械化歩兵旅団の1万人で攻めてきているが、ここでも、フリャニキウカへの攻撃がなくなった。ここのロ軍もバフムトに移動した可能性がある。
シベリアではパルチザンが戦闘機に放火
ウラジオストク近郊のアルチョム空軍基地で、Su-27戦闘機が放火された。自由ロシア軍のパルチザンがやったようだが、シベリアにもパルチザンがいるようだ。
インフラ攻撃
ロ軍は9日、ウクライナ全土へ1月以降最大規模となるミサイル攻撃を実施した。発射されたのは計81発で、28発が巡航ミサイルKh101、Kh555で、20発が高精度巡航ミサイル「カリブル」、13発が地対空ミサイルS300で、米欧のミサイル防衛では迎撃できない極超音速ミサイル「キンジャル」6発、飛行速度が速く迎撃が難しい空対艦ミサイルKh22、Kh31、Kh59などであった。
そして、ロ軍はミサイル攻撃に先立ち、8機のイラン製ドローン攻撃した。このインフラ攻撃で、各地で停電が生じたが、回復不能なレベルの被害ではないという。この攻撃で、少なくとも11人が死亡、22人が負傷した。
迎撃したのは、巡航ミサイル34発と無人機4機であり、キンジャールは1つも迎撃できなかった。
トルコとロシアの戦争になりかねない黒海情勢
日米欧がロシア資産を凍結したが、その金額は8兆円であり、ウクライナ復興資金に充当するという。
日本の政府・自民党は、ウクライナなどの被侵略国に殺傷力ある武器を援助できるように、輸出緩和案を検討し始めた。世界戦争の序章の内に、関係法を見直す必要がある。戦争の時代であることを肝に銘じることだ。日本は復興支援で224億円を提供しているが、軍事的な支援ができていない。世界を二分する戦争の時代に備えて、普通の国になるしかない。
国連とトルコが仲介した「黒海穀物イニシアチブ」は昨年7月、ウクライナの3つの港から穀物を輸出することを可能にした。この合意は11月に120日間延長され、反対がなければ3月18日に延長されるが、ロシアはすでに、ロシアの輸出に影響する規制が解除された場合にのみ、延長に同意すると表明している。
今後、国連、トルコとウクライナだけで、延長する可能性もある。エルドアン大統領が、どうするかが見ものである。黒海ではトルコの海軍艦船量は、ロシアの10倍もあり、貨物船のコンボイをトルコ海軍が護衛するので、ロ海軍が攻撃すると、トルコとロシアの戦争になりかねない。
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