少なからず存在する、子供たちに対して心無い言葉をぶつけるスポーツ指導者。そんな叱咤激励を超えた暴言は、子供たちにとっては大きなマイナスにしかならないようです。今回のメルマガ『サッカー家庭教師:谷田部のブログでは書けない話』では、サッカーの悩みを改善する動画サイト(谷田部真之助.net)を主宰するサッカー家庭教師の谷田部さんが、悪い言葉の影響は「毒」と同じだと断言。さらに言葉に毒された状態では競技の上達も見込めないとして、子供たちから毒を抜く重要性を訴えています。
悪い言葉の影響は「毒」と同じ。サッカーでの「いじめ」を克服するために
こんにちは谷田部です。
サッカーでのいじめ。あまり使いたくない言葉なのですが、あまりに大人(監督・コーチ・自称指導者)の言葉の暴力がひどくダメージを蓄積している子が非常に多いため今日はあえていろいろと書いていこうと思います。
それに伴ってクソみたいな金魚の糞の加担する子供たちを相手取るときにも使える内容にはなります。
簡単に言うと「メンタルトレーニング」というくくりになるかと思います。これも上記と同じく谷田部的には好きな言葉ではないのですが、この抽象的な「メンタルトレーニング」なるものをもう少し具体的にお話ししていく内容になります。
悪い言葉の影響は「毒」と同じ
罵倒や文句、とにかくダメ出し…、そういった言葉でのモチベーション低下している状況。
言葉という目に見えないダメージは「毒」の蓄積と同じようなダメージを負わせます。そのダメージは「自信」という一番大切な部分をしっかりと傷つけて損傷させます。
RPGであれば薬草や呪文で治せるところですが、実際のところこうした治癒の方法というのは時間が解決するほかありません。それでも現代のサッカーの環境ではこうした毒が抜けきる前にまた「毒される」という負のスパイラルから抜け切れていない子が大勢います。
そして、この影響は子供本人だけでなく、親御さんたちにまで知らず知らずに影響を与えているのが怖いところです。
「毒」を抜け。まずはデトックスから
言葉の暴力の渦中、それを鵜のみにして、何とかこの状況を脱しよう。
精神的にダメージを負った状態で「上手くならなければ」、とトレーニングをしてもそれは逆効果になることが多いです。
肉体的なダメージ(怪我)においてはしっかりと治さないとトレーニングを無理にはしないですよね。それと同じく、精神的ダメージにも回復させることは大切です。
手負いの状態で、いきなり必死にどうにかしようともがいてもそれは意味を成しません。
デトックスをしないで練習をしてもそれは上手くならない
精神的ダメージのある状態でトレーニングをしてもすんなり入らないどころかゆがんだ状態で入るため、定着力も下がります。さらに定着したとしてもいいイメージで入っていないためネガティブスキルになります。
言葉の暴力の場合は、上記に挙げた「毒」に侵された状態です。本来であればまだ時間をかけて休むことから始めなければなりません。
もっと言えば、毒を受けない状態にすることが実は一番大事だったりします。
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