BYDにボロ負け。中国のPHEV市場に本腰を入れたホンダへの評価

 

現在、PHEV市場の販売成長が著しい中国。業界大手のホンダも本腰を入れて、EVに近いハイブリッド「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を各車に設定する動きだといいます。しかし、その評価は「BYD」と比較してイマイチだとか? 中国の自動車業界情報を届けているメルマガ『CHINA CASE』で解説しています。

中国でPHEV攻勢のホンダ、中国現地はどう評価?BYDとも比較

上海モーターショーで発表したEVコンセプトの市販は2024年になる見込みで、それに先んじてホンダは2023年、「e:PHEV」を各車に設定、現状中国でEVよりも販売成長が著しいPHEV市場に本腰を入れる。

第一弾としてすでに「CR-V」の販売を開始、今後「アコード」や「CR-V」姉妹版中国専用車「ブリーズ」などにも設定していく。

これについて、中国現地ではどう評価しているのか。「第一電動」ではこの分野の王者BYDとの比較を通じて論じている。

「CR-V」はもともと、2021年グレードとして「鋭混動e+」の名称でPHEVを設定していた。今回それを「e:PHEV」と改め、システムをパワーアップ、販売を開始した形。

「第一電動」では、鋭混動e+からe:PHEVへ何が変わったのかを詳述。

何が変わった?

それによれば、第3世代iMMDに基づく鋭混動e+と違い、e:PHEVは第4世代iMMDに基づくもので、世代交代で能力向上と最適化が行われた。

電池パック容量は16kWから17kWとなり、EV走行の航続距離を向上させ、磁気結合インダクタを採用して車両統合制御電子機器(VCU)のパワーを上昇させた。

これによりEVモードにおける出力を上昇、最高時速は160kmに達し、また、水冷方式を採用した高圧デバイス一体床下(IPU)を搭載、モーターのさらなる軽量化及び急速充電機能などを追加した、とし、「第一電動」ではここまで、比較的高く評価している。

BYDと比較

一方でBYDのDM-iと比べると、ホンダのエンジンは依然として駆動には直接的に関与させず、バッテリー充電用としており、BYDはエンジンとモーターをともに駆動として活用、加速性能を高めている、とした。

価格もe:PHEVは鋭混動e+と比べて最大3万元近く低まったが、それでも同グレードにおける価格としては割高感は否めず、いま中国で売れ筋のBYD「宋PLUS DM-i」と比べると、6万元以上の格差があり、航続距離その他も劣っている。

以前までのHEV市場において、ホンダのiMMDはまさに王者だったが、プラグインハイブリッドの時代、ホンダは2021年の鋭混動e+であまりにも高額なCR-Vしか出せず惨敗、中国PHEV市場において、ホンダが輝きを取り戻すのは厳しい、としている。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/HdsGERk-OpAcIJ-nsRMPxQ

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image by: Teddy Leung/Shutterstock.com

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