“核好き”自民政権の大罪。米国が今も「原爆投下を肯定」し続ける理由

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78年前の夏、広島と長崎への原爆投下で多くの無辜の民の命を奪い、その後も数え切れぬ人々に放射能による健康被害をもたらしたアメリカ。しかしこの非人道的兵器の使用を、未だ「正当」と考える米国民が多数存在することも事実です。なぜ彼らは「大量虐殺」を肯定し続けるのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、その理由を詳しく解説。さらにアメリカに対して謝罪を求めることができない自民党政権の姿勢を厳しく批判しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

原爆投下に反省なし。非人道的兵器の使用を肯定し続けるアメリカ

原爆開発をモデルとした映画『オッペンハイマー』が、やはりというべきか、公開の危機に瀕している。

オッペンハイマーは、7月21日よりアメリカで公開。

同日にバービー人形を実写化した『バービー』が公開されるとともに、SNS上では両作品を併せたハッシュタグ「#Barbenheimer(バーベンハイマー)」がブームとなった。

しかし、これが日本のTwitterユーザーの標的となる。

米国内のユーザーから投稿さえたと思われる、火のようなものが飛ぶなかで、バービーがオッペンハイマー氏の肩に乗る画像に「It’s going to be a summer to remember(思い出に残る夏になりそうだ)」と、米『バービー』公式ツイッター(現在はX)が返信したり、バービーの髪形を「キノコ雲」に置き換えたコラージュ画像に「This Ken is a stylist(ケン<バービーの恋人>がスタイリスト)」と反応したりした。

これら公式の返信が日本にも知れ渡り、「原爆をからかっている」などと問題視され、ハッシュタグ「#NoBarbenheimer」で反対運動が拡散されるようになる。

確かに、米『バービー』公式ツイッターは日本に対し、「失礼なこと」をした。

しかし、同時期に日本のメディアも失礼なことをしているのにも関わらず、所詮は日本のメディアの影響力など、世界と比べても“微々たるもの”なので、こちらは世界で“炎上”などしていない。

日本テレビ制作の情報番組「ズームイン!!サタデー」が先日、サッカー・サウジアラビア1部アル・ナスル所属のクリスティアーノ・ロナウドにインタビューを行った際、あるタレントが「大谷翔平選手はご存知ですか」と質問されると、ロナウドが「知らない」と返している。

しかし、ことの本質は所詮、Twitter(X)など、日本人“だけ”が好きなガラパゴス・SNSなので、炎上=日本でだけ炎上ということを押さえておかなければならない。

もう一つの問題は、なぜアメリカが“いつまでも”日本における原爆投下を反省しないのか、だ。その答えは、日本政府(自民党)の戦後の対米追従外交があるからに他ならない。

目次

  • 実は正確ではない「日本が唯一の被爆国」という言説
  • アメリカに原爆投下の謝罪を求めることができない日本
  • 自民政権が続く限り原爆投下を肯定し続けるアメリカ

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