きっかけは一通の手紙。小学生4000人を猛暑から救った11歳の少年の“行動”

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とかく大人は「自分ひとりが声を上げても仕方ない」と思ってしまいがちなもの。しかし要望は相手に伝えなければそれこそ何も変わることはありません。今回のメルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが取り上げているのは、市政を動かしたとある少年の行動。4000人の小学生を「地獄の苦しみ」から救ったのは、一通の手紙でした。

「日本はもうダメだ!」と考えている人へ

私がモスクワから日本に完全帰国して、はや5回目の秋です。自然が美しく、街が清潔で、親切な人だらけの日本に住めるのは、本当に幸せなことです。

一方、日本国民の多くが「未来に希望を持てていない」という感じもしています。日本に戻ってきて、「何が問題なのだろう」と考えてみま
した。

日本人の多くが未来に希望を持てない理由。1つは、「少子高齢化」「人口減少」問題です。2つ目は、「過酷な労働環境」です。3つ目は、日本が「重税国家」であることです。

他にもあるかもしれませんが、この3つが大きいのかなと思いました。

しかし、問題があるからといって絶望する必要はありません。問題があるなら、解決していけばいい。

たとえば少子化問題。日本のメディアも「専門家」も、「少子化問題は解決できない、人口減少は止まらない」という前提で話しています。しかし、少子化は、政策で止めることができます。フランス、イスラエル、ロシアなどは、政策で出生率をあげることに成功しました。ここで詳細には触れませんが、ロシアで成功した方法については、こちらを参考にしてください。

【関連】 日本以上に深刻な少子化問題を解決した、ロシアの大胆な「奇策」

そして、2つ目の「過酷な労働環境」について。

私が帰国した2018年は、「働き方改革」が流行っていました。結果、労働時間が減少したみたいです。

以前にも書きましたが、商社に勤務する友人は、日本時間夜11時頃モスクワに電話をかけてきました。そして、「まだ会社なんだけど…」。そんな彼ですが、最近会うときは、「じゃ6時(18時)に待ち合わせで」となりました。他のいろいろな人に話を聞いても、多くの人の労働時間が短くなっているようです。

新型コロナパンデミックで、テレワークが一般化したことも大きいですね。自宅で仕事ができるのなら、毎日の通勤に使う往復2時間は大きな無駄です。

3つ目の「重税」。これは本当に問題ですね。日本はすでに「重税国家」ですが、岸田さんが、さらなる増税政策を進めている。

  • 2019年、消費税率引き上げ
  • 2020年、21年、新型コロナパンデミック大不況
  • 2022年、ウクライナ戦争インフレ

4年間地獄の苦しみを味わってきた国民に、増税でドロップキックを食らわせる岸田政権。支持率が下がって当然だろうと思います。野党の皆さんには、岸田さんの増税路線をどんどん批判してほしいです。

というわけで、日本国民の多くが未来に希望を持てないのには、理由があるのですね。

しかし。既述のようにあきらめる必要はありません。日本の労働環境が数年で劇的に改善されたように、他の問題も解決されるかもしれないからです。

「もう日本はダメだ!」と絶望している人は、以下の話を知ってください。

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