韓国でも悩みのタネ?定年退職したあとに私たちは何をすべきか

 

彼によると、このような公的領域での活動はちょうど65歳までだ。65歳を過ぎると、いくら経験や知識が多くても社会活動を中断しろという公式的な圧力を肌で感じる。

「国際労働機構(ILO)統計が満64歳までを生産活動人口に入れてるからでしょうか。ほとんどの仕事で最初から志願資格がなくなりました。100歳時代なんてことばだけですかね。

実際、60歳を過ぎてから徐々に社会から排除される感じを受けていた。街やスーパーマーケットでよく出会う同年代の人々が職場では見られなかった。

「いつからか会議があって行ってみるといつも私が最高齢者でした。寂しいという考えを超えて、これをずっと続けて出てこなければならないのか悩みました」

自治体などで運営する「老人雇用」はあると思いますが。

「名目は『働き口』ですが、月30万ウォンのお金をばら撒くことです。その方々が一生積んできた経験や知識とは関係のない、福祉の対象になるのです。問題は、これをやろうという人が並
んでいることです」

そういえば、彼が指した壁に貼られているソウル市民大学の「中高年進路探索ワークショップ」ポスターは募集対象を「40~64才の中高年誰でも」と限定されていた。

「65歳以上はすべての垣根から外れています。「あなたたちは勝手にしろ」ってことですよね。結局、当事者たちが声を上げるか勢力化して世論と政治家たちを動かしてこそ改善されていくと思います。私はそのようなことを始めるには遅すぎます」

それでも約20~30年はもっと何かをしなければならない。それなら自分で道を探そう。彼が見つけた仕事は二つ。一つ目は随筆家としての登壇だ。

「本格的に文章を書くことが100歳時代を楽しむ道の一つだと思いました。文化センターに登録して熱心に学び、昨年1月に随筆作家として登壇しました。習作として書いた文章を集めて「人生の温度は暖かいですか」という随筆集も出しました」

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