なんと年商3億円。長野県「山の上にあるパン屋さん」が人気なワケ

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山の上にあるパン屋さんが年商3億円を達成していると話題になっています。今回の無料メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』で本のソムリエさんが紹介するのは、その理由がわかる一冊。無理せずに年商3億円を稼ぐ謎を解き明かしています。

【一日一冊】「山の上のパン屋に人が集まるわけ」平田はる香

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山の上のパン屋に人が集まるわけ(サイボウズ式ブックス)

平田はる香・著 ライツ社・刊

自分が好きで作っていたパンを売る

長野県の山の上のパン屋さんが、年商3億円を達成している理由を教えてもらいましょう。最初は自分が好きで作っていたパンを売ることにして、自宅兼パン屋さんがスタートしました。ところが、パンは作るのに時間がかかるし、薄利多売で儲からないことに気づきます。

過労で倒れてしまった著者は、20種類以上作っていたパンを2種類に減らし、自分が愛用している日用品も売ることにしました。また、通常のパンの製法だと約7時間の発酵が必要なので、9時開店とすれば、朝の2時に仕事をはじめなくてはなりません。著者は朝2時に起きたくないので、低酵母にすることでパンの発酵を24時間サイクルに延長して、営業時間を9時から16時にしたのです。

飲食業や菓子製造業の儲からない構造こそが労働環境を悪くしている・・日用品の販売を強化していきました(p108)

「やりたいこと」より「できること」

著者はパン屋さんを始める前は、「やりたいこと」を追求してきました。DJ(ディスクジョッキー)がかっこいい!と思ったら、自分で勉強してDJになりました。パソコンとインターネットに感動したら、ホームページを自作し、他の人からホームページ制作を依頼されるようになりました。DJのイベントとウェブ制作だけで食べていけるようになっていたのです。

ただ、結婚して、システム会社に就職しますが、集団生活がダメなのは相変わらずで、仕事が自分だけに集中すること、残業が多いこと、給与が見合っていないという違和感に耐えられず、退社することになりました。何事も納得しないと行動できず、他人と折り合えない自分に落ち込みつつ、「やりたいこと」より、「できること」を組み合わせてみるとどうだろうと考えを変えてみたのです。

そこで、趣味で作っていた自作のパンを売ることにしたのです。そしてDJ時代に培ったイベントPRやホームページ制作がパンの販促に役立つことになるのです。

「やりたいこと」と「できること」が一致していなかった・・「できることを掛け算しよう」と、考え方を変えてみました(p57)

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