大谷翔平ブームに水を差す奴は非国民だ?水原一平容疑者“起訴”で懸念される「1億全員野球」の空気…「また大谷マンセーの日々か」の声も

2024.04.12
by kousei_saho
t20240322
 

不法賭博をめぐる金銭トラブルに巻き込まれていた大谷翔平選手29の身の潔白が、ついに証明された。アメリカの捜査当局は日本時間12日午前2時半すぎに記者会見を開き、元通訳・水原一平容疑者39)が、21年11月から23年1月にかけて、大谷の口座から本人の承諾なしに1,600万ドル約24億円以上を不正送金したとして、銀行詐欺の疑いで訴追したと発表した。

会見では水原容疑者の「手口」についても言及されたが、口座を開設するにあたり大谷からすべてを託されていた容疑者がログイン方法などを知る立場にあり、さらに銀行からの取引確認を通知する連絡先を大谷ではなく自身に設定していたなど、悪質極まりないものであったことも判明。さらに大谷の代理人らに対して容疑者は、口座は個人的なものであり大谷の希望で情報は明かせない」と説明していたという。

弊サイトはこれまでこの事件について、「大谷の口座から本人の同意なしで水原氏が送金することは不可能ではないか」「大谷の代理人や経理担当者が異常なカネの流れを知らないでいるのは不自然ではないか」といった疑問の声や報道を紹介してきたが、捜査当局が発表した水原容疑者の手口で“解消”された形となった。当局が今回、「大谷選手は被害者」と断言したことで日本中が湧いている。

醸成される「大谷を疑う者は非国民」という空気

この捜査当局の“結論”に、ネットユーザーは大きく反応。

<さんざん大谷さんを疑ってたマスゴミ、ちゃんと謝れよな。お前らがやったことはセカンドレイプと同じだからな>

<大谷も賭博に関与してたみたいなこと言ってた奴らは全員謝罪しろ。弁護士の中にもいたよな>

<大谷選手を嘘つきよばわりしてきた人間、少なくともメディア関係者は大谷選手の目の前で土下座してこい>

等といった、一部メディアや著名人に対して謝罪を要求するポストも多数見られた。そんなネット上の空気を読んだのか、これまで大谷に対する疑念を隠さないできた実業家のひろゆき氏(47)は12日午前7時に「すいませーん」といち早く謝罪。

これについて40代のネットメディア編集デスク氏は次のように話す。

「影響力の強いひろゆき氏のスピーディーな謝罪は、ご本人の炎上対策としてはベストではありますが、日本という国には“悪影響”かもしれません」

一体どういうことなのだろうか。

「特にアメリカにおいては、例えば大谷選手が会見で『一切の賭け事に関わったことはない』としながらもその裏付けを語らなかったこと、『水原氏が自分の口座からお金を盗んだ』としたもののその証明を示さなかったことなど、彼が疑われるだけの合理的な理由がありました。またそういった米国内での疑問を、国内マスコミは報じてきませんでした」(同前)

確かに、こちらの記事にも「アメリカ人の多くは大谷の釈明に満足していない」と記されている。

「そのような経緯をすべて無視して、大谷選手に疑いを抱いていたメディアや個人をすべて“非国民”扱いするという、まるで戦前のような空気が日本に醸成されつつある中で、影響力のあるひろゆき氏の謝罪はその雰囲気を加速させかねないという意味で“悪影響”が出るかもしれないと思ったんです」(同前)

“一億総火の玉”ならぬ“一億全員野球賛美”もしくは“一億総大谷礼讃”の雰囲気にある、との指摘だ。

「大谷マンセーの日々」の再来にうんざりの声も

今回の捜査当局による発表により、ふたたび展開されるであろう日本メディアの“大谷祭り”、受け取る立場によっては“大谷ハラスメント”とも呼ばれる大フェスティバルに対して、始まる前から「うんざり」という声は決して少ないものではない。

<ああ、また大谷マンセーの日々が帰ってくるのか>

<メディアの手のひら返しで大谷ヨイショ報道があふれると思うとげんなりするわ>

といったX(旧Twitter)の投稿があるのも現実だ。とは言え、今後は米捜査当局が出した結論が、大谷の「正史」として扱われていくのはまず間違いないだろう。世間の関心は、水原容疑者が盗んだとされる「1,600万ドル」という金額の大きさや、「禁錮30年」とも言われる量刑、さらに司法取引の内容に移っている。

だが少数派ながら、この“結論”やメディアの報道に違和感や懸念を抱く人たちがいることも注目に値する。本記事ではあえて、それらの代表的な指摘を分類して紹介しよう。

日米首脳会談というタイミングに動いた“政治的な力”?

前出のネットメディア編集デスクが注目するのは、「日米首脳会談との関係を疑う声」だ。

「裏で“政治的な力”が働いたのではないか、これが岸田首相の“成果”なのか、といった見方です」

そう言って、いくつかのXへのポストを示してくれた。

「例えばこちらは、かなりストレートな指摘です」


今岸田君がアメリカに行ってるよね 大谷翔平の専属通訳の処分の発表とタイミング合ってるね いまひるおびで大谷翔平マッシロをアナウンスしてるけど岸田訪米とタイミング合ってるから忖度が働いてる可能性あるかも?

今回の日米首脳会談の問題点は、『きっこのメルマガ』発行者で人気ブロガーのきっこ氏による以下の記事に詳しい。

【関連】断水下 仰げばブルーインパルス 岸田は訪米 バイデンに「ワン!」…飼い犬首相がアメリカから持ち帰る最悪の手土産とは?

「端的に言えば、日米首脳会談自体は日本の国益にとってマイナス面が大きいため、岸田首相への批判が高まっていたのですが、それを“大谷は潔白”というニュースが打ち消してくれる格好になりました。たとえ偶然であったとしても、首相にとってベストのタイミングであったのは間違いありません」(同前)

その他には、このようなポストも。


大谷盗難問題は99%黒の話の流れからバイデンジャンプを彷彿させる様な突然の無罪。理由は銀行からの通知をオフにしていて気づかなかったからだと。もう滅茶苦茶過ぎるだろ。最強弁護団様様ですね。

バイデンジャンプとは、20年の米大統領選の“接戦州”でバイデン氏の得票数が不自然に急増したとされる謎の現象。一般的には陰謀論とされるが、“イカサマ”を疑う声が一部で上がっていた。そんな現象と今回の“大谷無罪”を結びつけている。

「歌手のポール・サイモンさんが演奏を披露したことで大きな話題となったホワイトハウスの公式晩餐会に、日本側からはYOASOBIの2人が招かれましたが、大谷選手を招待するプランもあったと報じられています」(同前)

こちらの記事によれば、水面下で大谷の参加も探られていたという。

「結局お流れになりましたが、交渉過程でバイデン大統領による“大谷選手への配慮”が検討されていたとしても不思議ではないですよね」(同前)

仮に“バイデンの配慮”があったとしたら、その見返りに日本がアメリカに「何を差し出すのか」気になるところではある。

免れない大谷の“イメージダウン”

「身の潔白は証明されましたが、大谷選手のイメージダウンは免れないでしょうね」

こう語るのは、現在ネットメディアを主戦場とする50代の男性ライターだ。

「まさか大谷選手の管理がここまで杜撰だとは誰も想像していませんでしたし、アメリカで巻き起こった大谷本人に対する“疑念”も、『大谷は独立した個人であり大人である』という前提に立っています」

そんな“大人”である大谷へ米国人が向ける視線について、メルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』を執筆するジャーナリストの上杉隆氏(55)は以下の記事で、「大谷選手の資金管理は、米国エリート層には犯罪的にすら映っている」としている。

【関連】大谷翔平の大失態を「犯罪的」と見る米国。金融リテラシーのかけらも無い資産管理に「極めてシビア」報道が続く理由

「大谷選手が“100%の被害者”となれば、彼に対しての“野球しかできない子ども”という印象がますます強まりますよね」(同前)

事実、X上には日米両国のネットユーザーから、このようなポストが。

<大谷に責任ないのか?丸投げって子どもじゃないんだから>(日本人ユーザー)

<大谷ってすごいバカ?野球だけの人って尊敬できないな>(同)

<アメリカ人もあまりのいい加減さに驚いていると思う>(同)

<大谷はよく言えば不注意な子供、悪く言えば馬鹿に見える>(アメリカ人ユーザー)

<この話が出たとき、考えられる結果は2つしかなかった。大谷が何か罪を犯しているか、彼が愚か者であるかだ。彼は愚か者だったようだ>(同)

「さらに言えば、大谷選手の管理不足や幼稚さによって、不法賭博の胴元という反社会的勢力にカネが渡ってしまったというのは動かない事実です。これは大きなイメージダウンに直結しますね」

判明しているだけでも1,600万ドル、日本円にして24億円を超えるカネを、自らの不注意で反社に流してしまった大谷の“責任”を指摘する声もやはり少なくない。

<被害者と言っても、大谷名義で24億ものカネが渡ったわけだからスッキリしないよな>

<本当の問題は、24億の金が反社に流れたってことじゃないのか?>

<理由はどうあれ大谷の口座から反社にカネが流れてしまったのは消しようがない>

と、ネットユーザーも手厳しい

本職の野球では調子を取り戻しつつある大谷。上記のような批判はあれど、当分“大谷フィーバー”が終わることがないということだけは確実のようだ。

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