あなたはどうする?事実をそのまま伝えて機嫌を損ねるか、お客様のために嘘をつくか

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噓をついて販売をするのはもちろんよくありませんよね。しかし、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、販売するにあたって「必要な嘘」もあると語っています。一体どういうことでしょうか?

販売の現場では時に「必要な嘘」というものもある

お客様に嘘をついて販売をすることは避けるべき行為でしょう。

何にしても嘘をついてしまうことは結果的にロクなことにはなりません。

ただ、販売の現場では時に必要な嘘というものもあるはずです。

その嘘は、相手を騙すためのものではなく、むしろ気持ちがこもっているように感じられることもあります。

例えば、お客様に尋ねられた時。

「これの在庫ってありますか?」と問われて、販売員の頭の中では「在庫はないな」と判断がつくことも少なからずありますよね。

だから、「こちらはもう在庫切れなんですよ」「いや、もう出てるだけですね」といった返答をするわけです。

しかしお客様の心情からすると、これは結構きついものがあります。

探してくれるわけでもなく、何か(在庫リストとか)を見てくれるわけでもない。

ただその場で、「無い」ことだけを伝えられるわけです。

事実なので仕方のないことですし販売員が悪いとも思いませんが、でもここに接客の妙が表れます。

接客は感情で行なわれることが多いものです。

事実を事実のまま、ありのままに伝える方がスムーズに行くことが仕事では多いのですが、こと接客という場面においては、これがお客様の気分を害したり、がっかりさせることはあります。

だとしたらあえて、無いとわかっていたとしても、「ちょっと探してみますね」「裏にあるか確認してみます」など、動くことも必要なのです。

はっきり言って無駄でしかない、超非効率な行為です。

でもその非効率がお客様の気持ちを和ませることはあります。

(言い方は関係なく)動きもせずに「無い」と言われるより、少しでも気持ちを汲んで探す努力を見せてくれる。

その行為にこそありがたみを感じてくれるお客様も少なくはありません。

効率やタイパを求められる時代にあって、こうした接客方法というのはどう考えても真逆をいく行為です。

もちろんそれで良いというお客様もいらっしゃいます。

でもそうではないお客様も多いのはやっぱり事実です。

それは現場で接客をしている皆さんが誰よりもわかっているはず。

そんな時には、必要な嘘、優しい嘘が求められることもあるのです。

なんて話は、一部界隈からはおおいに叩かれそうなんですけどね。

今日の質問&トレーニングです。

1)お客様に事実をそのまま伝えて気分を害されたようなことはないですか?

2)その時、どんな対応をすれば気分を害されずに済んだ可能性があるでしょうか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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