日経平均−600円超の急落で下方向レンジブレイク、2万4,000円窓埋めに向かう可能性＝洞口勝人

日経平均株価は大幅続落、午前の終値は前日比638円安（−2.19%）の2万8,462円となっています。年間300回以上の資産運用セミナーを行う人気講師・洞口勝人さんは、「6ヶ月間の三角持ち合いを下方向にブレイクした模様」と解説。「2万4,000円近辺の窓埋めになる」と予想していますが、今後の展開は？（『【動画で解説】洞口勝人の「ザッ 資産運用！」』洞口勝人）

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日経平均、6ヶ月間の三角持ち合いを下方向にブレイクか

日経平均株価の前日終値は584円安の2万9,100円。

日米首脳会談を受けて、対中国の輸出入に悪影響が出るのではないかという懸念から下落した。

日本株について「企業業績の回復度合いに比べて明らかに割高」（エピック・パートナーズ・インベストメンツの武英松代表取締役）とのコメントも。

テクニカル的には、6ヶ月間の三角持ち合いを下方向にブレイクした模様。

日経平均株価 日足（SBI証券提供）

2万4,000円近辺の窓埋めになると予想。

CME日経平均先物からは、本日も500円前後下落しそうです

日経平均先物 15分足（SBI証券提供）

日米会談で増した中国リスク

「日本は台湾問題に近づくな。深く関われば関わるほど 代償も大きくなる 」。共産党機関紙、人民日報系の環球時報は19日の社説で警告した。

「中国は会談を経て完全に日本を『米国と一体で中国に挑戦する米国のパートナー』と位置づけた」と笹川平和財団の小原凡司上席研究員は分析する。「今はまだ出方を見定めているが今後、 日本への様々な圧力 が強まるだろう」。

一方、南シナ海の南沙（英語名スプラトリー）諸島のサンゴ礁周辺では3月、多数の中国船が停泊を始めた。当初は1カ所に220隻が停泊し、その後範囲を広げた。フィリピンの国防省や外務省は同国の排他的経済水域（EEZ）内だとして即時退去を繰り返し求めるが、中国船はとどまり続けている。

習氏は来秋の党大会で3期目をうかがう。異例の長期政権を巡り、中国はこれから激しい権力闘争の時期に入る。

米国を揺さぶり政権の体面を保つため、 日本が格好のターゲットとなる 可能性は十分にある。最前線に立つのは中国に進出する日本企業だ。過去にも反日デモによる破壊行為や当局の邦人拘束など多くの危険にさらされてきた。

日中の関係には大きな波動があるように感じます。凪状態のときもあれば大嵐も。

ここからは、今までの凪状態から少し風雨が激しくなる方向に向かうのでしょう。資産運用やビジネスにとっては要注意です。

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