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飛島HD Research Memo(1):主力事業は減収となったが、グロース事業により全体の増収を確保

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■要約

飛島ホールディングス<256A>は、単独株式移転により飛島建設(株)の完全親会社として設立された。現在は、「中長期経営ビジョン」を具体化した中期経営計画を含む「未来を革新するStory」に沿って事業を進めている。

1. 2026年3月期中間期の業績
2026年3月期中間期の業績は、売上高64,196百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益3,034百万円(同49.7%増)、経常利益2,610百万円(同44.7%増)、親会社株主に帰属する中間期純利益1,914百万円(同77.2%増)となった※。売上高は、主力の建設セグメントにおいては土木事業の一部案件で顧客側の理由により着工が遅れたことから工事の進捗に遅れが発生したこと、また建築事業で前年度上半期に大型工事の完成があったことなどから減収となったが、注力しているグロース事業が大きく伸びたことから全体では増収を確保した。建設事業(土木事業+建築事業)での採算性が向上したことに加え、グロース事業が伸びたことから売上総利益率は11.8%(前年同期は10.3%)と改善した。一方で、販管費の伸びを同2.2%増に抑えたことから営業利益は大幅増となった。

※ 2025年3月期中間期は、持株会社としての決算を発表していないため、記載された数値は飛島建設のものである。以下、同様。

2. 2026年3月期の業績予想
2026年3月期の業績は、売上高140,000百万円(前期比1.3%増)、営業利益6,500百万円(同1.1%増)、経常利益5,800百万円(同1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,900百万円(同4.7%増)を予想している。現在の手持ち工事を順調に消化することで通期でも増益を達成する計画だ。現在の予想は上半期の増益幅に比べて通期の増益率が小幅に止まっているので、現在の予想は控え目と弊社では見ている。

3. 「中期経営計画(~2027)」の進捗
同社グループは、企業価値の向上と持続的成長を実現するため「中期経営計画(〜2027)」を策定し発表している。この計画では、ホールディング機能を活用し、「資本効率・事業成長・サステナビリティ適合」の3つの視点で事業ポートフォリオを見直し、成長投資や企業連携を通じて収益基盤を拡充することを目標としている。アクションプランとして「収益基盤の拡充」「資本効率の向上」「サプライチェーンの再構築」「企業文化の変革と人財戦略の再構築」「ガバナンスの強化」「安定的な株主還元」を掲げている。定量的な目標としては、2027年度(2028年3月期)に売上高1,600億円、営業利益96億円、ROE10%以上を目指している。現在までのところ、本計画は順調に進んでいると言え、今後の成果に注目したい。

■Key Points
・長い歴史を有する飛島建設を主要子会社とする持株会社
・2026年3月期中間期の営業利益は前年同期比49.7%増、通期では前期比1.1%増予想
・中期経営計画の実行で、2027年度に売上高1,600億円、営業利益96億円、ROE10%以上を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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