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ラサ商事 Research Memo(2):1939年設立の独立系専門技術商社、ニッチトップ製品に強みを持つ(1)

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■ラサ商事<3023>の会社概要

1. 会社概要
同社は連結子会社の旭テック(株)とラサ・リアルエステート(株)、関連会社の大平洋機工(株)とともにグループを構成しており、事業領域は資源・金属素材関連、産機・建機関連、環境設備関連、化成品関連、プラント・設備工事関連及び不動産賃貸関連と多岐にわたる。なお、同社社名は沖縄県に属する通称「ラサ島」(正式名は沖大東島)でラサ工業がリン鉱石を採掘したことに由来する。

同社グループの強みは、ニッチトップの製品を持つことにある。具体的には、鉱物資源ではジルコンサンド、産機分野ではワーマンポンプを中心とするスラリーポンプ※、環境設備では独自技術の水砕スラグ製造設備(ラサ・システム)など各分野においてトップクラスのシェアの製品を持ち、高いプレゼンスを有している。また、旧来型の商社機能にとどまらず、顧客ニーズに合わせて、機器類のカスタマイズ、メンテナンス、プラントエンジニアリングなどのサービスを提供できるグループの総合力にも強みがある。このほか、財務健全性が高いことも強みの1つと考えられ、2026年3月期末の自己資本比率が71.7%と高い水準にあるほか、有利子負債を上回る現金及び預金を保有して実質無借金となっている。

※ 固形物を含む液体の混濁液(スラリー液)を送るポンプ。

経営理念として「世界に通用する一流技術商品と有用な価値ある資源を国内外に販売し、豊かな社会に貢献する」を掲げ、これに則り、さらなる発展を遂げるために、絶えず変化する時代を捉え、社会の要請に呼応する新たなコア・コンピタンスを創造・育成していくことで、会社の永続的な発展に貢献し、自らもさらなる飛躍を目指すことを基本方針としている。

2. 沿革
同社は1939年にラサ工業の営業部門が分離独立して設立した。1958年8月に日曹製鋼(株)(現 大平洋金属<5541>)とニッソ・ワーマンポンプの総販売代理店契約を締結して販売を開始後、1961年11月にはラサ工業の関連会社ではなくなり、同年12月に日曹製鋼の関連会社になった。さらに、2001年4月には大平洋金属の関連会社でもなくなり、独立系の専門技術商社となった。

資源・金属素関連では、1969年11月にオーストラリアのウエストラリアンサンド社(現 アイルカ社)とジルコンサンド輸入販売代理店契約を締結後、1978年1月には総販売代理店契約を締結した。産機・建機関連では、1984年7月に大平洋金属が大平洋機工(株)を設立して、ニッソ・ワーマンポンプの総販売代理店契約の相手先が大平洋機工に変更されたため、大平洋機工に出資して関連会社とした。事業領域の拡大はM&Aを中心に進めてきており、2012年1月にイズミ(株)を子会社化して化成品事業に進出後、2024年4月に吸収合併した。2014年12月には石油精製・石油化学プラントなどを手掛ける旭テックを子会社化して、現在のグループ体制に至った。2006年2月に東京証券取引所(以下、東証)市場第二部に上場後、2007年3月には東証市場第一部銘柄へ指定された。2022年4月の東証の市場区分見直しに際して、スタンダード市場に移行した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 古川 聖治)
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