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メンタルヘルスT Research Memo(1):働く人のWell-beingを支えるBPaaS企業

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■要約

メンタルヘルステクノロジーズ<9218>は、医療・ヘルスケア分野に特化したBPaaS(Business Process as a Service)プロバイダーである。企業の産業保健業務を支援するメンタルヘルスソリューション(MHS)事業と、医療機関の人材不足や業務効率化に対応するメディカルワークシフト(MWS)事業を2つの成長エンジンとして展開する。メンタルヘルスソリューション事業では「産業医クラウド」を中核に、クラウドと専門人材・運用支援を組み合わせ、予防・早期発見から休職、治療、職場復帰まで支援領域を拡大している。BPaaSの構造を活用し、標準化・クラウド化によるコスト競争力と専門人材・運用支援による差別化を両立させている点が特徴である。

1. 2026年12月期中間期の業績概要
2026年12月期中間期は、売上高が前年同期比35.5%増の4,097百万円、営業利益が同6.0%増の294百万円となり、売上高・各段階利益ともに中間期計画を上回った。メンタルヘルスソリューション事業では「産業医クラウド」の成長や新規子会社インクルード(株)の連結効果により、売上高が同44.9%増、セグメント利益が同50.1%増と大幅な増収増益となった。一方、メディカルワークシフト事業は売上高が同28.2%増と拡大したものの、先行投資や低採算案件等の影響から減益となった。好調なメンタルヘルスソリューション事業がメディカルワークシフト事業の収益性低下やM&A関連費用を吸収し、全体では順調な着地となった。

2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期は、売上高9,252百万円(前期比43.8%増)、営業利益700百万円(同17.0%増)を見込み、期初予想を据え置いた。メンタルヘルスソリューション事業ではENT※顧客の新規獲得と既存顧客へのアップセルが進んでおり、大型契約も複数決定するなど計画を上回って推移している。一方、メディカルワークシフト事業では売上拡大重視から収益性重視へ方針を転換し、低採算案件の整理や取引条件の改善、高利益率案件へのシフトを進める。好調なメンタルヘルスソリューション事業の成長継続とメディカルワークシフト事業の収益性改善が下期のポイントとなる。

※ Enterpriseの略。従業員1,000名以上かつメンタルヘルスソリューション事業の売上高が月額20万円以上(見込み含む)の顧客グループを指す。

3. 中長期成長戦略と株主還元
2024年12月期から2028年12月期までの中期経営計画では、2028年12月期に売上高150億円、営業利益20億円、ストック売上比率95%以上を目標とする。売上高150億円はメンタルヘルスソリューション・メディカルワークシフト両事業のオーガニック成長を基本としており、新規M&Aはアップサイドとなる。メンタルヘルスソリューション事業ではENT顧客の獲得とアップセル、メディカルワークシフト事業では収益力の強化を進めるとともに、M&Aや戦略的パートナーシップによって成長を加速する。財務面では借入も活用して成長投資を継続する一方、2025年12月期から配当・株主優待を開始し、成長投資と株主還元を両立させる方針である。

■Key Points
・医療・ヘルスケアに特化したBPaaSモデルによりコストリーダーシップと差別化を両立
・メンタルヘルスソリューション事業は「産業医クラウド」を軸に高成長。低解約率とアップセルによりストック収益基盤が拡大
・メディカルワークシフト事業は売上拡大から収益性重視へ転換。構造改革の進展が第2の利益成長エンジン化のカギ
・2028年12月期に売上高150億円・営業利益20億円を目指す。M&Aをアップサイドに成長投資と株主還元を両立

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)

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