日経平均は200円安、2万1,402円で取引終了。今日午前、トヨタ自とパナソニックが住宅事業の統合を発表し、トヨタ子会社のミサワホームがS高となった。(『ハロー!株式』)
米中通商協議を控えて様子見ムードのなか、109円台の円高へ
発表を受け、トヨタ子会社のミサワホームがS高
トヨタ自動車は、電気自動車(EV)向け電池ではパナソニックと、MaaS(移動サービス)ではソフトバンクと提携するなど異業種連携を進めています。
昨日の決算発表の席上でも豊田社長は今後の戦略について「仲間作りがキーワードとなる」と話していましたが、さっそく本日はトヨタ自動車とパナソニックの住宅事業の統合が明らかになりました。
具体的にはトヨタ自動車とパナソニックの共同出資会社の下に、トヨタ子会社のトヨタホーム、トヨタホーム子会社のミサワホーム、パナソニック子会社のパナソニックホームズがぶらさがる形となります。
ちなみに、17年度の売上高で比べますと新会社は第5位の住宅メーカーとなります。
<メーカー> <売上高>
1位)大和ハウス 3兆5,129億円
2位)積水ハウス 2兆2,091億円
3位)飯田グループ 1兆2,324億円
4位)住友林業 1兆1,133億円
5位)※新会社 7,971億円(単純合算)
相場概況
本日の東京マーケットは日経平均株価が4日連続安、200円(0.93%)安の2万1,402円で取引終了です。4日間での下げ幅は905円となります。
昨晩のNYダウは2ドルの小幅高でしたが、ナスダックとS&P500は下落したことで朝方から売りが先行。その後も米中通商協議を控えて様子見気分が強まる中、円相場が1ドル=109.80円前後と円高に振れたこと、上海などアジア主要市場が下落していることを横目に終日安い水準での値動きとなっています。イラン問題を巡る地政学リスクも重しとなっています。売買代金は2兆8,655億円、上海総合指数は42ポイント(1.4%)安の2,850です。
業種別では、情報通信が小高く、一方で水産、電力ガス、海運、建設、紙パ、自動車、鉄鋼、機械、非鉄などの下げが目立ちます。
個別銘柄では、ミサワホームがストップ高で150円高の951円。トヨタ自傘下のトヨタホームが完全子会社化すると発表し、三角株式交換方式でミサワホーム株1株にトヨタ株0.155株を割り当てます。トヨタ自の終値6545円から算出する理論株価は1014円となり、理論株価にサヤ寄せする形で買いが集まっています。
ヤフーが29円高の338円と10%近い大幅高。携帯事業会社のソフトバンクが4,565億円を投じて連結子会社すると発表。SBの子会社化でスマホ決済のペイペイなどサービス強化に繋がるとの期待から買いが膨らんでいます。
住友商事が51.5円高の1,568円と値を上げています。2020年3月期の連結純利益が前期比6%増の3,400億円になる見通しと発表。年間配当計画も90円と前期の75円から引き上げるとしており、好業績と増配を好感した買いが入っています。
その他、検体検査機器・試薬で高シェアのシスメックスが業績発表を受けて909円高の7,066円、富士ソフト子会社で設計用CAEソフトのサイバネットも業績発表を受けてストップ高で100円高の631円。
アパレル大手のワールドも好業績と増配意向を受けて309円高の2,437円、好業績見通しと自社株買いの発表を好感して三菱商事も74円高の3,003円と値を上げています。
本日の新高値銘柄は、ミサワホーム、エムスリー、シュッピン、ワールド、電算システム、ぴあ、ヤフー、オルガノ、サンケン電、シスメックス…等々です。
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